ストライクイーグル、南関東の一員に
8月13日に大井競馬場では東京記念トライアルレース(2400m)が行われました。1着馬と2着馬には、9月18日に実施する重賞・東京記念(SI、大井・2400m)への優先出走権が与えられる大切な1戦。ここにも中央からのリスタート組が多く出走していました。
そんな中、栗東の高野友和厩舎と栗東の杉山晴紀厩舎に所属していたストライクイーグルが、南関東の移籍初戦を迎えました。中央時代はダート戦で5勝を挙げて、最近ではオープンレースを中心に走っていた馬ですね。
青鹿毛の体が光に照らされ、黒光りをしてカッコよかったストライクイーグル
現在は大井の藤田輝信厩舎の外厩馬として茨城県のミッドウェイファームでトレーニングを積んでいます。
お盆休みの真っ只中、たくさんのファンが見守る中でストライクイーグルは登場。パドックではストライクイーグルを応援する横断幕も見守っていました。
ストライクイーグルの横断幕
ストライクイーグルの横断幕
レースは、大井のリーディング・矢野貴之騎手が初めて手綱を取り、ハナに立ちそうなくらいの抜群の反応で、道中は2番手を追走。最後の直線では、3番手につけて進出してきた大井生え抜き馬サブノクロヒョウとの一騎打ちになりましたが、最後は2馬身半差つけられての2着でした。
1周目のスタンド前のストライクイーグル。道中は2番手からの競馬
中央時代も好位からの競馬をしたこともありますが、最近ではすっかり中団後方からいくイメージが強かっただけに、このポジション取りには驚いた方も多かったでしょう。
「これまでのイメージとはガラッと変わって、南関東ならこういうポジションも取れそうですね。初コースや初ナイターで物見をしていたので、次はもっと楽しみだと思いますよ。中央時代とはまた違う一面が見られました」(矢野騎手)
この後は優先出走権を得た東京記念に出走予定です。重賞レースでどんな走りを見せてくれるでしょうか。
ノンコノユメの今
前回のリスタートでは、美浦の加藤征弘厩舎所属だったノンコノユメ(大井・荒山勝徳厩舎)が、サンタアニタトロフィーを優勝して初めて南関東の肩掛けをしたことをお伝えしました。
その後のノンコノユメは、山元トレーニングセンターへリフレッシュ放牧に出て、もう間もなくすると小林分厩舎へ帰厩予定ということです。この後は9月23日の日本テレビ盃(船橋・1800m)から11月4日のJBCクラシック(浦和・2000m)というプランがあるそうですよ。
荒山調教師が優勝インタビューで、「これからがノンコノユメの第二章」とおっしゃっていましたが、これは前から考えていたものではなく、その時にとっさに思いついた言葉だったそうです。ほんと、素敵な言葉。陣営もノンコノユメの帰りを心待ちにしていました。これからの戦いが早くも待ち遠しいです。