勝島王冠ゴール前。優勝はモジアナフレイバー、2着がノンコノユメ、3着はサウンドトゥルー
12月4日に大井競馬場では豪華メンバーが集った勝島王冠(1800m)が行われました。ネット競馬のニュースにもあったように、優勝したのは繁田健一騎手騎乗の南関東生え抜き馬モジアナフレイバー(大井・福永敏厩舎<小林>)でした。
ここではリスタート組の2頭についてご紹介します。勝島王冠2着だったのはノンコノユメ(美浦・加藤征弘厩舎→大井・荒山勝徳厩舎<小林>)、3着がサウンドトゥルー(美浦・高木登厩舎→船橋・佐藤裕太厩舎)で、中央時代のビッグネームたちが上位に入りました。
ノンコノユメは真島大輔騎手を背に、5、6番手から徐々に進出していって、最後は一瞬先頭に立とうとしたところ、モジアナフレイバーに交わされての2着。
「真剣に走っていないですね。最後の直線でモジアナフレイバーにスッと外から抜かれてしまいましたが、来られた時にはちょっと反応はするけど、スッと行かれるとやめるというか、そこからまたついていこうとして差はつめています。
だからと言ってバカついているのではなくてきちんと走ってはいるので、それ以上にもう一段ギアがあるんだなぁと感じました。力負けというよりは展開かなと思います。次は逆転したいです」(真島騎手)
この後はモジアナフレイバーとノンコノユメは12月29日に大井競馬場で行われる暮れの大一番・東京大賞典に出走予定です。毎年のように中央からもそうそうたるメンバーが集まりますが、2頭とも非常に力の入る一戦になると思います。
前を歩いているのはサウンドトゥルーで、後ろを歩いているのがノンコノユメ。パドックでは中央時代のダート界のビッグネームたちの豪華な2ショットが見られました
一方、放牧休養明けだったサウンドトゥルーは、吉原寛人騎手を背に後方から進め、最後はこの馬らしい末脚を発揮させての3着でした。
「リフレッシュ効果もあってすごく落ち着いていて、返し馬でダクからキャンターにいくまでの脚取りもすごくよかったので、この状態ならいい競馬はできそうだなと思いました。
競馬を知っているベテランなので、サウンドトゥルーが行きたいなと思った時に行かせた方が、いい脚を使ってくれますね。レース内容自体はよかったですし、次にまた期待が持てる走りだったと思います。これほどの脚を使えたので、またどこかで大きなタイトルを取りたいですね」(吉原騎手)
休養前は気が入りすぎていたそうですが、休養をはさんでその苦しさを取り除いてあげたことで、この馬らしい脚が再び見られました。
南関東は年齢制限があり、基本的には9歳いっぱいまで走れますが、A1馬は特例で1年のうちに1度でも5着に入れれば、何歳まででも在厩できます。サウンドトゥルーも来年10歳になっても南関東の一員でいる権利を獲得しています。
サウンドトゥルーの次走は1月3日の報知オールスターカップ(川崎・2100m)になる予定です。今度会う時は、10歳のサウンドトゥルーですね!
次回のリスタートは12月23日(月)にお会いしましょう!