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クリソベリルを管理する音無厩舎へお祝い!

  • 2019年12月11日(水) 18時00分

各地で歓喜に沸いた先週末の競馬


 今年の競馬も残り少なくなってきました。気を引き締めて取材活動していかないと…。

 12/8(日)には2歳女王を決める阪神JFと香港国際競争が開催されました。

 各競馬場は盛り上がりましたね!!

 凄い!藤田菜七子騎手JRA重賞初制覇!今年2月から6戦連続でコンビを組みパートナーの力を十分知り尽くしての勝利。

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女性騎手として初めてJRA平地重賞を勝利した藤田菜七子騎手とコパノキッキング(撮影:小金井邦祥)


 女性騎手のJRA重賞勝利は、02年中山大障害をギルデッドエージ号で制覇したニュージーランドのR.ロケット騎手だけでした。

 余談ですが、翌年の中山グランドジャンプもギルデッドエージはR.ロケット騎手とのコンビで出走。その時は僕が騎乗したビッグテーストが勝利しました!

 この年はロケット騎手のお嬢さんも来日していてロケット騎手も楽しみにしていたんです。お互いに負けないよと話したのを思い出します。

 ちょっと話が逸れてしまいました…。JRAの平地競走を女性騎手が制したのは藤田菜七子騎手が初めてなのでこの勝利は大きいですね。おめでとうございます!

 続いては阪神JF。

 3戦無敗で2歳女王が誕生!2歳コースレコード1.32.7でレシステンシア号が駆け抜けました。口取り〜表彰式の時、空には大きな虹が出て人馬とも大きく包み込んでいました。

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2歳コースレコードで駆け抜けたレシステンシア(c)netkeiba.com


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コースの向こうに大きな虹がかかりました!(c)netkeiba.com


 こんな光景を見たのは初めてでした。開業5年目で悲願のGI勝利を達成された松下武士調教師の満面の笑み。そして虹がかかって、競馬場全体が温かい空気に包まれていました。

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レシステンシアを管理する松下武士調教師


 北村友一騎手も今年GI3勝目ですよね。今年は特に素晴らしい活躍。人馬ともに来年の活躍も楽しみにしています。

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レシステンシアの鞍上、北村友一騎手は今年GI3勝目!


 そして香港国際競走。

 香港ヴァーズではグローリーヴェイズがラッキーライラックとの接戦を制しての勝利。なんといきなりの日本馬ワンツー!

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香港ヴァーズを勝利したグローリーヴェイズ(撮影:高橋正和)


 香港マイルは3歳馬アドマイヤマーズが古馬相手に堂々の勝利。

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香港マイルで古馬相手に堂々の勝利を飾ったアドマイヤマーズ(撮影:高橋正和)


 香港Cではウインブライトが松岡正海騎手の手綱で勝利。春のクイーンエリザベスII世Cに続いてGI2勝目!

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ウインブライトが春のクイーンエリザベスII世Cに続いてGI2勝目(撮影:高橋正和)


 各陣営の皆さんおめでとうございます!

 僕の一押しのラッキーライラックは、惜しくも2着でしたが、最後よく追い込んできましたよね。これからの活躍が楽しみです。話題いっぱいの競馬で見ごたえがありましたね。

 今週は、朝日杯FSです。来年のクラシックに向けて強い馬がそろってきましたね。

 その後の有馬記念も滅茶苦茶楽しみです。出走が決まったアーモンドアイ、このレースを最後に引退が決まっているリスグラシューなどGI馬12頭を含む19頭が登録しています。有馬記念の前日には中山大障害もあります。競馬場へ出かけ生観戦楽しんでください!

***

 先日のチャンピオンズCで、3歳馬ながら古馬を蹴散らして優勝したクリソベリルのお祝いに音無厩舎を訪問。

 音無厩舎を訪問すると、ほんわかした雰囲気で、もぐもぐタイム中…(笑)

 小林慎一郎調教助手と松若騎手がいて優勝のお祝いの手紙を渡すと「いつもありがとうございます」と。

 反対にお礼を言っていただき思わず恐縮。小林助手のお母様から差し入れのプリンまでご馳走になりました。(おいしかったです!)

常石 小林助手、香港マイルに出走するインディチャンプ号の様子はどうですか?

小林 何の情報もこないので…順調に過ごしてるってことですよね。

常石 GI勝利が続いていますが次は、厩舎所属の松若騎手で取りたいですね。今年も大活躍ですよね。

松若 そうなれるように頑張ります!今年はいい年で重賞を2勝出来てよかったです。その中でも一番うまく乗れたのは、ダンビュライトで勝った京都記念ですね。普段から調教も乗っていましたし、馬の癖などもよくわかっていたので思い通りのレースができました。

常石 自厩舎の馬で勝つと嬉しいですよね!

松若 あ、先生がいらっしゃいました。

ここで音無先生が登場。

常石 チャンピオンズC優勝おめでとうございます!クリソベリル号は馬の間を割って、残り100mから追い比べを制しての勝利。若いダート王者誕生ですね。次々と活躍馬が出て来て楽しみですね。

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チャンピオンズCで古馬を一蹴したクリソベリル(c)netkeiba.com


音無 ありがとうございます。でも沢山馬がいるから難しいよ。みんな勝ってくれたら嬉しいんですけどね。

常石 インディチャンプ号の香港での様子は、いかがですか?

音無 生野君に任せてるけど何にも言ってこないから大丈夫でしょう。

常石 マイルチャンピオンシップの時に見たんですか、トモの筋肉がすごく発達していました。輸送は、大丈夫ですか?

音無 つねちゃんも、そう思うか。マイルは強いね。まずは、調子がいいみたいなので一安心ですね。香港の馬も強いのでなかなか難しいですよ。

常石 楽しみにしています。ありがとうございました!

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続いてはお馴染み松永幹夫調教師のもとへ。

常石 香港ヴァーズに出走のラッキーライラックの追い切りはいかがでしたか?

松永幹 海外は、初挑戦になりますがエリザベス女王杯の時と同じくらい順調に来ています。距離もエリ女で走っているので不安はないですね。飛行機に乗っても何も変化はなかったということなのでこのまま順調に行ってほしいです。

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出発前、厩舎でくつろぐラッキーライラック


常石 幹夫先生は現役時代も「牝馬のミッキー」といわれたように、牝馬は強いですよね。

松永幹 縁があるようですね(笑)。飼い葉もよく食べていると聞くので落ち着いているのかな。この馬の名前を世界に知らせる最大のチャンスだと思っています。

常石 幹夫先生は香港へ行かれるんですか?

松永幹 僕は金曜日に行きます。

常石 某新聞で1番人気になっていました。時計も良いしっかりとした調教ができたと情報が入っていました。

松永幹 それはうれしいですね。頑張ってきます。

常石 楽しみにしています。ありがとうございました!

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香港ヴァーズに出走したラッキーライラックを管理する松永幹夫調教師とパチリ


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 このコラムが出る頃には阪神JFや香港国際競走の結果がわかっていると思いますが、来年のクラシックレースや今後の参考になれば幸いです。

 つねかつこと常石勝義でした!

常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

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