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【矢作芳人の証言】角居調教師に伝えたい…『先を越されたまま辞められちゃうのが悔しい』

  • 2021年02月24日(水) 18時02分
角居調教師引退特集

▲トップトレーナー同士だからこそ実感する角居調教師のスゴさ (撮影:高橋正和)


今月いっぱいで引退を迎える角居調教師の活躍をたどる特集。角居調教師に縁の深い競馬関係者6名が登場し、“角居勝彦のスゴさ”を証言してきた第二部も今回が最終回です。

最後に登場するのは、ライバルであり友人でもある矢作芳人調教師。「年下だけど、尊敬に値する男ですよ、ホントに」。トップトレーナー同士だからこそ実感する角居調教師の功績、そして、角居調教師に今伝えたい思いを明かします。

(取材・構成=不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

【第一部】名トレーナー誕生秘話『角居勝彦物語』(2/11〜2/16)
【第二部】関係者たちが証言“角居勝彦のスゴさ”(2/17〜2/24)
【第三部】引退直前、角居調教師からのラストメッセージ(2/25〜2/26)

ライバルとしてずっと意識してきた


──角居調教師は3歳年下で、トップトレーナー同士にして同世代。普段はどんなご関係ですか?

矢作 坂路小屋でよく顔を合わせるけど、仕事の話はほとんどしなくて、バカな話ばっかりしてますよ(笑)。何回か一緒に飲んだこともあって、一番印象に残っているのは、福永洋一記念のあとに高知で飲んだとき。その日はみんな、すごく盛り上がってね。角居ちゃんなんて、頭にネクタイ巻いちゃってさ(笑)。大変だったよ。

──角居調教師が頭にネクタイ(笑)。想像できません。仲がいいんですね。

矢作 そうだね。坂路小屋では、音無先生、須貝師、友道師に俺と角居ちゃん、そこに森田師と平田師あたりが加わって、冗談ばっかり言い合ってます。ただ、俺と角居ちゃんは、もともと群れるタイプじゃない。だから、個人的に飲みに行ったり、飯を食いに行ったりする機会は少なかったな。

──調教助手時代も、だいぶ時期が被っていますよね。当時から交流があったとか?

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1964年3月28日、石川県生まれ。JRA栗東所属の調教師。競馬学校を卒業後、中尾謙太郎厩舎及び松田国英厩舎で調教助手を務め、2001年に厩舎を開業。その後、カネヒキリ、ウオッカ、エピファネイアなど多くのGI馬を管理してきたと共に、海外競馬でもデルタブルース、シーザリオ、ヴィクトワールピサなどのGI馬を輩出。

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