札幌記念を制したプログノーシス(撮影:高橋正和)
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回取りあげるのは、“限りなくGIに近いGII戦”である札幌記念です。夏競馬最大の注目レースを、ふたりのスポーツ紙記者はどのようなアプローチで攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!
最初に紹介するのは、“スポニチが誇る万馬券メーカー”の小田哲也です。
本命に推したのは、2番人気優勝のプログノーシスでした。前走のクイーンエリザベスII世カップで「4コーナーで前が壁になりながら2着好走」を、「札幌とシャティンは直結するコース」と看破して高く評価します。スタートに難がある馬ですが、「仕掛けてからの反応が早い分、まくりが利く札幌は爆発力を生かすには初参戦でも絶好舞台」と読み切ったのです。
相手にも、9番人気2着のトップナイフをしっかりと選ぶと、馬単186.4倍を1,000円的中。18万6,400円の大きなリターンに成功しました。
予想結果は
こちら。
もうひとりは、“激走情報を探る穴党東スポ記者”の山河浩氏です。
まずは、札幌記念について「普通のGIIよりレベルが高いことは確かであっても、小回りコースが舞台の?ローカル重賞?という属性も併せ持つ」と指摘。GI馬3頭を含め重賞勝ち馬が13頭参戦するなか、あえて重賞未勝利のトップナイフに本命を打ちます。「重賞3連対はGIII京都2歳S(阪神内回り)、GIホープフルS(中山)、GII弥生賞(中山)とすべて右回り・小回り・10ハロンと今回の舞台である札幌10ハロンと近似性が認められる」と、格よりも適性を重視して波乱を予見したのです。
そして馬券は、3連複282.0倍を500円購入。14万円超の払戻金を獲得しました。
予想結果は
こちら。