競馬専門紙「馬サブロー」が誇るパドックの達人・加藤剛史トラックマンにアルゼンチン共和国出走予定馬の中から7頭の馬体診断を行っていただきました。
(デイリースポーツ 馬サブロー・加藤剛史)
ハヤヤッコ美浦・国枝栄 牡8
▲10月23日撮影(c)netkeiba
8歳の秋を迎えて経験も豊富。体調面の変動はそれほどなく、渋いタイプのこの馬としてはこの中間は十分過ぎるくらいの素軽さ。筋肉質でガチッとした造りでも無駄肉は見せず、シャープさのある体のライン。キングカメハメハ産駒の詰まった背中から本質は長距離砲ではないが、後半のスタミナ勝負に持ち込める条件は適している。
クロミナンス美浦・尾関知人 牡7
▲10月24日撮影(c)netkeiba
詰めて使えない弱さがあった上、3度の骨折もあり出世が遅れたが、オープン入り後はGII戦で3・2・3着とタイトルに手が届くところまで来ている。ロードカナロア産駒の長距離型で胴体がゆったりと長く、手脚もスラリと伸びた見栄えする体の持ち主。春に比べるとトモ周辺の厚みが物足りないが、追い切りはひと追いごとに良化しているので仕上がりは進んでくるはず。
ラーグルフ美浦・宗像義忠 牡5
▲10月24日撮影(c)netkeiba
新潟記念を回避して挑んだオールカマー。前残りの決着で7着に敗れたがレースの形、ラストの脚には復活の気配が漂った。