【京都2歳S予想】重要度が増しているステップレース 前走圧勝のサラコスティに注目
昨年の勝ち馬はシンエンペラー
「京都2歳ステークス」は2014年からGIIIに昇格した新しい重賞。同じ2014年にGIIIだった阪神のラジオNIKKEI杯2歳Sが、中山で行われていたホープフルS(現在はGIに昇格)に最重要な2歳戦の位置とレース名を受け渡す形になったため、GIIIの関西の京都2歳Sは少しレベルが停滞し、のちの活躍馬は少なかった。
だが、昨年の勝ち馬はシンエンペラー(24日のジャパンCに出走)。4着だったダノンデサイルは日本ダービー馬。8着のコスモキュランダは弥生賞を勝ち、皐月賞を2着している。日程からホープフルSの前哨戦としても、重要度を増そうとしている。
今年は、2歳種牡馬ランキング部門、総合種牡馬ランキングでも1位濃厚となったキズナ産駒がエリキングなど2頭。2歳馬ランキング2位、総合ランキング現在3位のエピファネイア産駒もジョバンニなど3頭が出走する。レベルは低くない。
レースの重要度が高まると、昨年4着だった日本ダービー馬ダノンデサイル、やがてジャパンCを勝つまでになった2014年の3着馬シュヴァルグラン、のちに菊花賞馬となった2018年3着のワールドプレミアのような逸材の出走が多くなるはずだ。
最終追い切りの動きに迫力を欠いた気もするが、サリオス、サラキアなどの一族のサラコスティ(父エピファネイア)に注目したい。新馬戦ではエリキングに0秒2差及ばずの2着だったが、2戦目の未勝利戦(中京2000m)を2分00秒4(前半1000m62秒7-後半57秒7。上がり34秒0)で9馬身差の逃げ切り勝ちを決めている。みんな脚質の定まらない時期なので展開予測は難しいが、強気に行けば単騎の逃げも可能だ。
エリキング、ジョバンニの野路菊S1着、2着馬が相手本線。ウォータークラーク(父ウォータービルドはディープインパクト直仔の新種牡馬)、クラウディアイ(父サートゥルナーリア)も侮れない相手候補。