【チャレンジC予想】“挑戦者”の3歳馬 ダノンエアズロックが真価発揮
レース名に呼応するように成績は年長組<年少組
2012年から12月に移った「チャレンジC(旧朝日チャレンジC)」は、別定戦の2000mになった2017年以降の7回、レース名に呼応するように「3歳馬5勝、4歳馬2勝、5歳以上馬0勝」。挑戦者となった若いグループの勝利が断然多い。
今年の出走馬は「3歳馬2頭、4歳馬3頭、5歳以上馬10頭」。3歳馬の出走はもっとも少ないが、これが例年のパターン。3歳ダノンエアズロック(父モーリス)は、R.ムーア騎手騎乗とあって成績以上に人気になりそうだが、主軸に期待したい。
父モーリスの本格化は4歳時。豪で8勝した母モシーンが本物になったのも、半姉プリモシーンが本格化したのも3歳以降。早熟型ではないから、ダノンエアズロック6戦[3-0-0-3]の成長と真価発揮はこれからになる。
前走、休み明けで古馬相手のGII毎日王冠は6着ながら、上がり33秒3で伸びて勝ち馬とは0秒3差。うまく中団で折り合っていたが、直線で苦しい位置に入る形になり、脚を余した印象がある。ゴール寸前の伸び脚は光っていた。引き続き別定の負担重量55キロなら好勝負必至と思える。
日本ダービーに出走できることになった直前の「プリンシパルS」2000mでは外枠の不利を克服し、最後は鞍上のJ.モレイラ騎手が手綱をゆるめる圧勝だった。
相手には、4歳牝馬ラヴェル、3歳牝馬コガネノソラを主力に、5歳ボルドグフーシュ、6歳ディープモンスターを買いたい。
中山の「ステイヤーズS」は、近年の長距離戦の傾向通りGIIのわりにレベルは高くない。伏兵は5歳メイショウブレゲ(父ゴールドシップ)と、4歳マイネルケレリウス(父ルーラーシップ)。後者の母の半兄には2009年の天皇賞(春)を伏兵として勝ち、2011年のステイヤーズSも伏兵評価で制したタフなマイネルキッツがいる。今回は攻め馬を強化してきた。