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【桜花賞予想】渋馬場でも期待されるエンブロイダリーの可能性

  • 2025年04月12日(土) 18時00分
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降雨がどの程度影響するか


 先週の大阪杯で2000m1分56秒2の驚異のコースレコードが記録された阪神。降雨がどの程度影響するか推測は難しいが、週中の予報より降雨量は少ない可能性が出てきた。渋馬場は避けられなくても、稍重~重馬場までか。

 エンブロイダリー(父アドマイヤマーズ)に期待したい。4走前の新潟芝1800mは1分45秒5の2歳コースレコード。前走は東京1600mを1分32秒2のレースレコードで快勝した圧倒的なスピード能力は、渋馬場が死角は確かでも、非力とは思えない。立ち気味に映る繋ぎで蹄(ひづめ)も大きくない。スピードを削がれる危険はあるが、それは他馬とて同じこと。スムーズに3~4番手追走から一気のスパート可能だろう。

 母の父クロフネ、祖母の父アグネスタキオン(不良馬場の弥生賞圧勝)、3代母の父カーリアン(その父ニジンスキー系は総じて重馬場など平気)は、少々の渋馬場を苦にする種牡馬ではない。ましてブエナビスタなどが代表するファミリーは、ドイツを代表するシュヴァルツゴルトの名牝系。底力を備えているはずだ。

 父アドマイヤマーズには渋馬場の経験はないが、その父ダイワメジャーは重馬場の桜花賞と高松宮記念をしぶとく2着したレシステンシアの父。エンブロイダリーは雨予報で人気が下がったが、不良馬場にでもならない限り、簡単には音を上げないと思える。

 もともと果敢に飛ばしそうな伏兵の出現はなさそうな組み合わせ。馬場が少し渋ったとなれば、さらに強気な先行策を取る馬は少なくなる。展開は有利に運ぶ。

 先行できるエリカエクスプレス、馬体が大きくなったアルマヴェローチェの人気馬2頭は嫌う要素もなく、当然の有力馬。連穴はマピュース、ショウナンザナドゥ、馬体が回復したブラウンラチェット、クリノメイ。馬場の悪化がなければリンクスティップも。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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