【桜花賞予想】渋馬場でも期待されるエンブロイダリーの可能性
降雨がどの程度影響するか
先週の大阪杯で2000m1分56秒2の驚異のコースレコードが記録された阪神。降雨がどの程度影響するか推測は難しいが、週中の予報より降雨量は少ない可能性が出てきた。渋馬場は避けられなくても、稍重~重馬場までか。
エンブロイダリー(父アドマイヤマーズ)に期待したい。4走前の新潟芝1800mは1分45秒5の2歳コースレコード。前走は東京1600mを1分32秒2のレースレコードで快勝した圧倒的なスピード能力は、渋馬場が死角は確かでも、非力とは思えない。立ち気味に映る繋ぎで蹄(ひづめ)も大きくない。スピードを削がれる危険はあるが、それは他馬とて同じこと。スムーズに3~4番手追走から一気のスパート可能だろう。
母の父クロフネ、祖母の父アグネスタキオン(不良馬場の弥生賞圧勝)、3代母の父カーリアン(その父ニジンスキー系は総じて重馬場など平気)は、少々の渋馬場を苦にする種牡馬ではない。ましてブエナビスタなどが代表するファミリーは、ドイツを代表するシュヴァルツゴルトの名牝系。底力を備えているはずだ。
父アドマイヤマーズには渋馬場の経験はないが、その父ダイワメジャーは重馬場の桜花賞と高松宮記念をしぶとく2着したレシステンシアの父。エンブロイダリーは雨予報で人気が下がったが、不良馬場にでもならない限り、簡単には音を上げないと思える。
もともと果敢に飛ばしそうな伏兵の出現はなさそうな組み合わせ。馬場が少し渋ったとなれば、さらに強気な先行策を取る馬は少なくなる。展開は有利に運ぶ。
先行できるエリカエクスプレス、馬体が大きくなったアルマヴェローチェの人気馬2頭は嫌う要素もなく、当然の有力馬。連穴はマピュース、ショウナンザナドゥ、馬体が回復したブラウンラチェット、クリノメイ。馬場の悪化がなければリンクスティップも。