
▲ハヤテノフクノスケを管理する中村直也師にお話を伺いました(撮影:稲葉訓也)
「青森産の星」として注目を集めるハヤテノフクノスケ。今年に入り2連勝でオープン入りすると、天皇賞(春)にも出走するなど、活躍を見せています。ところが、晴れのGI舞台の夜、生産のワールドファームが火災に見舞われてしまいました。厩舎2棟と事務所が全焼。人馬ともに被害はなかったものの、牧場再建の道が容易ではないことは明らかです。
そんな中、始まったクラウドファンディングでは、ハヤテノフクノスケの活躍もあり、期限終了を前に目標金額2000万円を達成。管理する中村直也調教師も「フクノスケが頑張って走れば、助けになるのかな」と思いを寄せます。
そのフクノスケは8月17日、札幌記念に出走予定。洋芝で好成績を残す同馬について、中村調教師に伺いました。
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ウインバリアシオン産駒ハヤテノフクノスケ 生産者が語る青森産馬の24年ぶりJRA・GI制覇への想いと“大きな夢”(取材・構成:大恵陽子)
青森産馬は「いい馬だな」と感じる馬体とフレーム
──前走・函館記念は4コーナーで追い出しを待たされる場面がありながらも、直線でしっかり伸びて2着でした。
中村 動きたいタイミングで進路が見つけられない形になり、少し踏み遅れてしまいましたが、レコード決着の中、よく走ったと思います。

▲前走の函館記念は2着(撮影:山中博喜)
──青森産馬ということも注目を集めています。最初に見た頃の印象は?
中村 馬主さんが牧場から買われて、うちの厩舎に預けていただきました。初めて見たのは