
▲コスモフリーゲンとともに重賞連勝を狙う柴田大知騎手に話を伺いました(撮影:下野雄規)
8月31日、新潟競馬場で行われる第61回新潟記念。秋の飛躍期す駿馬たちの一戦に、コスモフリーゲンと柴田大知騎手のコンビが挑みます。
「勝てて良かったです」── 前走の七夕賞を、自身4年7か月ぶりの重賞制覇で飾った柴田大知騎手はホッとした表情で振り返ります。そこには、コスモフリーゲンを管理する畠山吉宏調教師への“恩返し”の気持ちがありました。どん底の時も声をかけ続けてくれて調教も任せてくれた同師、またデビュー前から携わるフリーゲンとの二人三脚の日々を語ってくれました。
(取材・構成=小野響介)
久々の重賞騎乗に「なんとか結果を…」
──前走の七夕賞は見事な逃げ切り勝ちを収めました。改めてレースを振り返っていただけますか?
柴田 レースのペース配分がうまくいったと思っています。一番人気のドゥラドーレスが強いだろうと思って、直線でどこまで迫ってくるかと思いましたが、最後まで頑張ってしのいでくれました。

▲見事な逃げ切りを決めた七夕賞(撮影:下野雄規)
──2着馬とはアタマ差でしたが、3着馬は3馬身半も離しました。
柴田 改めて強さを見せてくれました。自分としてはこの馬のいいところを十分に出せたと思っています。
──前走の勝利は柴田騎手自身にとっても約4年7か月ぶりの重賞制覇となりました。この点についても改めてお気持ちを聞かせてください。
柴田 今は重賞に騎乗すること自体が大変なので、これだけの馬に重賞で乗ることができて本当に感謝しています。その分、結果も出さないといけないという気持ちでレースに臨みました。勝てて良かったです。

▲喜びに溢れた検量室前(撮影:下野雄規)
──重賞騎乗は23年京都2歳S(コスモエスメラルダ14着)以来でした。
柴田 勝ったうれしさはあったけど、ほっとした部分もあります。この馬に関しては