
▲昨年はシックスペンスが優勝(撮影:下野雄規)
東京開催が今週から開幕する。夏を挟み、最も間隔を空けて行われる開催。ここ数年の東京芝は速い時計が出るが、クッション性には優れている。
今年は芝の張り替えが例年以上に広範囲で実施され、夏場の気候も芝の生育に追い風となった。例年を上回る軽くて走りやすい馬場になることが想定される。
過去の毎日王冠も雨の影響を受けた2020年以外の年はすべて独自馬場判定では「稍軽い〜軽い」。
2019年以降の秋の東京開幕週芝1800m(毎日王冠、新馬戦を除く)では10レース中6レースで上がり最速(タイ)馬が勝利し、勝ち馬10頭が上がり3位以内。さらに3着内30頭のうち17頭が外枠(5枠より外)から出ている。毎日王冠も2019年以降の勝ち馬4頭はいずれも上がり最速(タイ)を記録しており、直線の末脚性能が問われる舞台であることがはっきりしている。

▲今週の推奨馬レーベンスティール(撮影:下野雄規)
レーベンスティールの前走・しらさぎSは差し有利のバイアスで、後方馬が恵まれる展開。
マイル戦を騎手が必要以上に意識したことで、ポジションを取りに行ったことで自身の力を出せない上に展開の不利になってしまった。
今回は、前走を踏まえて、差す競馬に戻すだろう。東京芝1800mでは昨年のエプソムCで外枠有利の流れを内枠から59キロを背負って圧勝。馬場コンディションも「稍軽い」で、軽めの馬場に対する適性を強烈に示している。
この馬は運が悪い。前走のように持ち味を出せない競馬をされてしまうことに加え、これまで国内12戦のうち「軽い〜稍軽い」の馬場はわずか3度しか経験していない。
本来得意とする条件での出走機会も少ないため、まだ潜在能力を出し切れていない可能性が高い。過小評価をされている馬だ。今回は得意の馬場が想定される東京1800mでの一戦。妙味あるオッズで力を最大限発揮できるだろう。
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