【チャンピオンズC予想】レモンポップは確勝級ではない? 世代交代目論む逆転候補は
抜群の安定感誇るウィルソンテソーロと川田騎手に注目
昨年の勝ち馬6歳レモンポップ(父Lemon Drop Kidレモンドロップキッド)は、国内のダート戦【12-3-0-0】。衆目一致のチャンピオンだけに今年も好走必至だが、ダート界の層が厚くなった近年、もう10年以上もこのGIを2勝した馬はいない。また、ダート界の世代交代も早まり、現在は5歳以下の馬が7連勝中でもある。
レモンポップの評価を下げるわけではないが、初距離1800mだったとはいえ、昨年の勝ち時計1分50秒6「60秒9-49秒7-37秒3」は1800mになって16回、13番目タイのかなり平凡な時計だった。この距離だと確勝級とはいえない。
昨年も出走していた馬が8頭もいる。中で猛然と追い込んでマイペースだったレモンポップと0秒2差だった当時4歳のウィルソンテソーロ(父キタサンブラック)は、上がり3ハロン最速の36秒6。勝ち馬を0秒7上回っていた。
2走前の韓国のコリアC1800mでは、今回も対戦するクラウンプライド(父リーチザクラウン)に0秒9も離されたが、案外繊細なタイプで海外ではもう一歩。コース適性さらに展開も不利。昨年のこのGIでは、クラウンプライドに1秒2先着の2着している。
5歳ウィルソンテソーロは勝ちみに遅いのは事実だが、国内のダート1800m-2100mの中距離では10戦8連対。負けてもすべて掲示板に載っている。前走、待望のGI格のレースを快勝して目下絶好調。さらに、川田騎手とのコンビでは国内通算【4–1-0–0】。一度も崩れていない強みは大きい。
内枠から行きたいレモンポップを筆頭に、今回は先行策で結果を出したい馬がかなりいる。差し切りを狙うウィルソンテソーロに展開は向くはずだ。
もちろん、レモンポップが最大の強敵だが、昨年3着で今年はR.ムーア騎手を配してきたドゥラエレーデも決して状態が悪いわけではない。ここで一変がありえる。ハギノアレグリアス、武豊騎手に戻ったサンライズジパングなどの差し馬を本線に、先行型ではフェブラリーSの内容(Hペースを克服)が光るペプチドナイルが侮れない。