
▲昨年はステレンボッシュが優勝(c)netkeiba
先日の高松宮記念も外枠が上位を独占したようにトラックバイアスの影響が強く出るレースだった。
桜花賞も高松宮記念同様、トラックバイアスの影響を特に受けやすいレースだ。
阪神で行われた2015年~2020年と2024年に行われた桜花賞のうち、2015年、2017年、2020年の3回は雨の影響が残った馬場コンディション。勝ち時計をみても、この3回は1分34秒5以上かかっている。
時計がかかったこの3回では4番人気以下で3着内に好走した5頭のうち4頭が最初のコーナーを5番手以内で通過。「前有利」のトラックバイアスが発生した。
2015年は1番人気のルージュバックが最初のコーナーを二桁位置取りで通過して9着。2017年も最初のコーナーを二桁位置取りで通過した2番人気のアドマイヤミヤビが12着と凡走。人気馬がトラックバイアスの不利でまったく力を出せなかった。
2016年、2018年、2019年、2024年の勝ち時計は1分33秒5以下。
この4回では3着内に好走した12頭のうち最初のコーナーを5番手以内で通過していたのは2頭のみ。どちらも2番人気以内の実力馬。
上がり1位は全ての年で3着内に好走。連対した8頭のうち7頭が上がり5位以内。3着内に好走した12頭のうち8頭が上がり3位以内。直線の伸びに優れている馬ほど走りやすいトラックバイアス。軽い馬場は差し馬を狙いたい。
では、今年の馬場はどうなるだろうか?
先週の大阪杯が既存のレコードを大幅に更新するタイムで決着したように、今春の阪神芝は路盤の状態が良好。しかし、今週末は日曜にかけて降雨の可能性が高い。
現時点の天気予報を重視するならば、今週末は、時計がかかる馬場コンディションを想定する。先行馬を狙いたい。

▲リンクスティップを推奨(c)netkeiba
リンクスティップの前走きさらぎ賞はトラックバイアス「外有利・差し有利」と判定。逃げた馬が9着、2番手以内で通過した馬が10着と惨敗。5着以内のうち4頭が6枠より外。後方待機馬、外枠が恵まれたレースを内枠から先行しての2着で中身は濃い。
きさらぎ賞は馬場コンディションが「稍重い」で1800m。今回は1600mとなるが、前走の追走ペースは直線が長いコースの1800mにしては速く、対応可能。引き続き馬場コンディションが重めになりそうなのもこの馬にとっては好都合。
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