血統と海外レース成績が物語る時代の変化
近年、日本のダート路線は世界でも通用するようになった...。
マルシュロレーヌのBCディスタフの制覇、ウシュバテソーロのドバイWC制覇、デルマソトガケのBCクラシック2着、そしてケンタッキーダービー3着のフォーエバーヤング。
確かに明らかに門戸を開いた訳だが、実際のところ、芝ファーストだった時代にあったことでチャレンジすることが足りていなかっただけだったのではないかと思うことがある。またアメリカ勢の中東への意識の低さというのも大いに影響しているだろう。
チャンピオンズCに目を当てると、時計・ラップ的にここ2年のレベルには疑問が大きく残る内容となっている。
ここ2年のチャンピオンズCと言えば、これまで起こり得なかったことがいくつも起こった事が印象的で、その根本的な要因は全体のレベルの低さにあったのではないかと見ている。
2022年は、つい1年前まで芝を走っていてシリウスSを勝ったばかりのジュンライトボルトがチャンピオンズC制覇。2・3着には3歳馬のクラウンプライド・ハピ。改めてみると5着のシャマル、7着のスマッシングハーツなどその後の活躍は明らかに物足りないものとなっている。
3歳でチャンピオンズC好走なんて偉業はクリソベリルやルヴァンスレーヴ級のはずが、クラウンプライド・ハピがそうなれていないのは、全体のレベル感の問題だろう。
昨年も3歳馬ドゥラエレーデが前残りして3着。