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【チャンピオンズC予想】レモンポップへの不安と連覇を阻む有力馬の参戦

  • 2024年11月29日(金) 18時00分

ペプチドナイルの仕掛け次第でレース全体に影響が


 レモンポップの連覇なるか、阻むとしたらどの馬かという今年のチャンピオンズカップ。ヒモには人気薄が来ることも多いレースで、なにかしら馬券上の工夫はできるはずだ。

 そのレモンポップは、南部杯を連覇してきた。昨年のようなインパクトのある勝ち方ではなかったが、衰えを感じるようなことはない。心配があるとしたらやはり距離。昨年こなしているとはいえ、序盤中盤に負荷がかかるようだとなにかにつかまる可能性はある。

 ウィルソンテソーロはJBCクラシックを勝っての参戦。昨年は後方からになっても突っ込んできたほどなのでこのレースとの相性は良さそうだが、JBCクラシック勝ち馬がチャンピオンズCで不調なのは気になる。距離も1800mよりは2000mのほうが安心感はある。あとは地力で押し切れるかどうかだろう。

 ペプチドナイルはフェブラリーSの勝利が11番人気でのものだったのでどこまで信用してよいのか難しかったが、かしわ記念3着・南部杯2着と好走を重ねて完全にダート界の上位に位置するようになった。距離やコーナー4つはもともと得意としていた条件。この馬がレモンポップに対してどういう仕掛け方をするかがレース全体に影響を及ぼすので、重要な存在でもある。

 3歳代表として臨むのがサンライズジパング。脚質に自在性もあるし、今回先行タイプが多いことを考えると差しに回ったときに面白そう。ジャパンダートクラシックは強い相手に立ち向かった結果の3着だし、伸びしろを考えても楽しみな存在だ。

 ハギノアレグリアスは高い素質を評価されてきた一方、勝ち切れない面がある。シリウスS勝ちで臨んだのは昨年も同様だが、昨年は6着だった。こちらも差しに回ったうえで展開が向くなら面白い面があるが、これまでの戦歴を考えると馬券に絡むとしても3着という形がいちばんありそうだ。

 ガイアフォースは一度だけ使ったダートがフェブラリーSの2着。実は可能性を秘めているような気がする。ただ枠はちょっと外すぎるし、長岡騎手が気負わずに乗れるかどうかも気になる。穴人気になるようだと馬券的には良くないが、オッズ次第で扱いを考えたい。

 セラフィックコールは昨年2番人気10着。ダイオライト記念を制したがその後2戦は大敗している。ファンにも見限られつつあるが、デビュー5連勝で重賞を制するような馬は、ほとんどがその後どこか大レースで好走している。人気が無いならちょっと狙ってみたい馬だ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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