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【桜花賞予想】人気割れが予想される牝馬クラシック開幕戦 “買い”パターンに該当の馬は?

  • 2025年04月11日(金) 18時00分
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2歳GI馬の直行ローテは成績安定


 今週も日曜の天気が微妙な阪神競馬場。メンバーもある程度人気割れしそうで、難解だが配当妙味の望めるレースになりそうだ。

 アルマヴェローチェは阪神JF勝ちからここへ直行。2歳GI馬がその次走で桜花賞に出走したケースはグレード制導入以降[2-2-0-1]で、99年スティンガーが大敗したのみ。他の4頭は2014年以降の事例で、すべて連対している。今回はそこまで人気がかぶるわけではないようなので、ならば素直に買う手もあるだろう。

 GI馬を抑えて1番人気になるかもしれないのがエンブロイダリーとエリカエクスプレス。

 エンブロイダリーは騎手人気もあるだろう。速い上がりも使える馬だが、それだけに依存しない競馬にしたほうが結果に繋がりそう。馬場は正直良馬場のほうがよい。唯一連対を外したのが中山=右回りなのは気になるが、阪神外回りならば大丈夫のようにも思う。

 エリカエクスプレスは2戦2勝のうえ着差もつけてきたことで人気になるのは分かる。ただフェアリーSをどの程度評価してよいかは難しいところだ。臨戦過程としては過去の例からも評価しづらく、個体としてどこまで例外的な存在かということだろう。こちらは多少馬場が渋っても問題ないと見る。

 ビップデイジーはチューリップ賞2着。チューリップ賞は勝ってきた馬より2、3着だった馬のほうが回収率が高い傾向にあるので、今年もクリノメイよりはウォーターガーベラやビップデイジーを馬券に組み込みたい。阪神JFで好走したときに人気薄での好走だったことを除けば、桜花賞で買いやすいパターンに近い馬だ。

 リンクスティップは2、1、2、着なので派手さには欠けるが、位置は取れるしここでも好走の可能性は十分。きさらぎ賞も1、3着馬の位置取りを考えるとよく走っている。枠はもう少し内が欲しかったが、デムーロ騎手らしい積極的な競馬で頑張ってほしいところだ。

 個人的にまだ見限りたくないのがブラウンラチェット。極端な枠を引いてしまったが、1戦だけで人気落ちならむしろ買いたい。雨の影響で外差しがきくようになったら面白いところがあると思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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