馬券に絡んだ馬には共通点が
過去10年の桜花賞において、10番人気以下で馬券に絡んだ馬というのはいない。2ケタ人気で馬券に絡んだ最後の例は2013年のプリンセスジャック(14番人気3着)だ。阪神外回りコースが、実力馬にとって能力を発揮しやすいコースということもあるのかもしれない。
こうなると、せめて6~9番人気あたりの馬をうまく拾って少しでも配当のよい馬券を…ということになる。では過去10年から見えてくる、6~9番人気馬の買えるパターンにはどのようなものがあるのだろうか。
前走着順別に見てみよう。前走1着で桜花賞6~9番人気という馬は[0-0-2-14]。ファインルージュとライトバックが3着にきたが、総合的には奮わない。この16頭が勝ってきた前走レースはすべてオープン特別以上であるにもかかわらずだ。「勝ってはきたが、インパクトはいまひとつだな」というファンの目はけっこう正しいのかもしれない。
買いたいのはそれ以外のパターンだ。前走2着組は[2-2-2-9]でけっこう走っている。馬券に絡んだ6頭はすべて前走が重賞で6番人気以内だった(6頭中4頭は前走1番人気)。少し負けてきただけで人気が落ちる形は、むしろ買いということだろう。
今年の登録馬のうち、前走重賞6番人気以内で2着はきさらぎ賞2着のリンクスティップだけ。少しおまけするとチューリップ賞7番人気のウォーターガーベラもいる。ウォーターガーベラはチューリップ賞で6番人気馬が単勝15.0倍に対して15.1倍だった。
話を前走着順に戻して、前走3~5着は合計で4頭しかおらず、馬券に絡んだ馬はなし。前走6着以下は[0-1-2-2]で意外と走っているが、馬券に絡んだ3頭には共通項がある。
それは、「前走は大敗したがその前はオープンを含む連勝」ということだ(残り2頭にはあてはまらない)。
15年7番人気2着クルミナルは新馬・エルフィンSを連勝のあとチューリップ賞で11着。同年8番人気3着コンテッサトゥーレは新馬・紅梅Sを連勝のあとチューリップ賞6着。20年スマイルカナはひいらぎ賞・フェアリーS連勝のあとチューリップ賞で7着だった。
今年これにあてはまるのは、過去3頭のように前走チューリップ賞ではないがブラウンラチェット(ルージュラナキラは条件戦連勝なのであてはまらない)。新馬→アルテミスSを連勝のあと阪神JFで16着だった。
今回挙げた3頭は、日曜夜時点のnetkeibaで表示されている予想オッズだとちょうど6~9番人気のところに位置している。配当妙味のある馬として意識しておきたい。