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恒例企画「POGザ・ワールド」が今年も開幕!

  • 2025年04月09日(水) 12時00分
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世界の競馬を盛り上げる期待の馬とは?


 グリーンチャンネルの視聴者参加企画「POGザ・ワールド」の、指名馬を決める季節がやってきた。

 「POGザ・ワールド」とは、世界版のPOGゲームだ。勝敗を決するのは、所有馬が獲得するレーティングである。プレイヤーがそれぞれ持ち馬10頭を指名。レーティング上位8頭の合計ポイントで、優劣を競うことになる。逆に言えば、10頭のうち2頭は、当たればデカい一発屋を狙ってよいことになるわけだ。また、3歳馬には一律5ポイントのボーナスポイントを加味するというのも、このゲームの隠し味である。

 合田の指名馬は走らないというのは、視聴者の皆様なら先刻ご承知。様々な意味で、合田の指名をご参考にしていただき、皆様もぜひ「POGザ・ワールド」にご参加ください。応募の締め切りは、4月20日です。

 まずは戦略的に、3月13日に発表された今年1回目の世界ランキング中間発表で、上位に入った馬たちは、指名しておかなくてはなるまい。具体的には、128で首位のフォーエバーヤング(牡4)、127で2位のロマンチックウォリアー(セ7)だ。

 実は、昨年同時期の中間発表で上位に入り、年間ランキングでも上位に入ったのは、ロマンチックウォリアー(中間3位タイ、年間5位タイ)、レベルスロマンス(中間3位タイ、年間11位タイ)の2頭しかいなかった。この段階での評価は、実はさほど当てにはならないのだが、しかし、昨年のこの時期の首位がレーティング121であったのに対し、今年首位のフォーエバーヤングは128という非常に高い数字を既に得ている。これだけの持ちレートがあれば、最終ランキングでも上位に来る公算大と読む。

 中間発表3位タイ(レーティング124)の香港調教馬カーインライジング(セ5)も、最低でもこの数字を維持すると見て、指名馬に加えた。

 なお、世界ランキングの2度目の中間発表は4月10日に予定されている。視聴者の皆様は、この結果をご覧になった上で、指名馬決定のご参考にしていただきたい。

 昨年、レーティング127を獲得して世界ランキング3位に入ったヴィアシスティーナ(牝7)が、3月22日に行われたG1ランヴェットSを1.1/2馬身差で快勝。2度目の中間発表ではおそらく上位に顔を出すであろうこの馬を、合田の4頭目の指名馬とした。

 指名枠10のうち残りの6枠は、ボーナスポイントが加味される3歳勢からの指名とした。

 今年の北半球3歳クラシック戦線で活躍し、その後の古馬との戦いでも互角以上の勝負が出来そうなのは果たしてどの馬か。

 米国の3歳路線からは、B.コックス厩舎のタッパンストリート(牡3)と、M.マッカーシー厩舎のジャーナリズム(牡3)を指名した。

 タッパンストリートは、23年夏のファシグティプトン・サラトガ1歳市場にて100万ドルで購買されたもともとの期待馬だ。昨年12月にガルフストリームパーク競馬場でデビュー勝ちを飾ると、年明け初戦のG3ホーリーブルS(d8.5F)が2着。そして、3月29日のG1フロリダダービー(d9F)を制しG1初制覇を果たした。

 ジャーナリズムも、23年夏のファシグティプトン・サラトガ1歳市場にて82万5千ドルという高値で購買された馬だ。2歳最終戦となったG2ロスアラミトスフューチュリティ(d8.5F)を制し重賞初制覇を果たすと、3歳初戦のG2サンフェリペS(d8.5F)も連勝。さらに4月5日のG1サンタアニタダービー(d9F)も制し、G1初制覇を果たした。

 タッパンストリートもジャーナリズムも、次走はG1ケンタッキーダービーの予定。

 悩んだのが、欧州の3歳世代からどの馬を指名するかだ。シーズンオフの間、二千ギニーとダービーの前売りをリードしていたのは、A.オブライエン厩舎の無敗馬ザライオンインウィンター(牡3)だった。

 ところが、3月24日の段階でオブライエン師から、ザライオンインウィンターの調整が遅れており、二千ギニーには間に合わない可能性がある旨の発表があったのだ。どこかで1戦してからのダービーが目標になるとのことだが、シーズンを目前にしての一頓挫は、嬉しいニュースではない。

 結局、欧州3歳世代の既成勢力からは、ザリガナ(牝3)とデザートフラワー(牝3)という、2頭の牝馬を選択することにした。

 亡きアガ・カーン4世の忘れ形見ザリガナは、2歳時は3戦し、3馬身差で制したG3オマール賞(芝1600m)を含む2勝。凱旋門賞デーのG1マルセルブーサック賞(芝1600m)は、後方から追い込んだもののハナ差届かず2着だった。同馬は、今年秋のG1凱旋門賞の前売りで、上位人気に顔を出している。

 デザートフラワーは、ゴドルフィンによる自家生産馬。2歳時の成績は4戦4勝。10月11日にニューマーケット競馬場で行われたG1フィリーズマイル(芝8F)を5.1/2馬身差で制したレースは強烈だった。

 ここまでで、10の指名枠のうち8つは埋まり、残る2頭は、バットを長く持っての長打狙いの馬たちとした。

 1頭は、H.チャールトン厩舎のコズミックイヤー(牡3)を選んだ。ジャドモントによる自家生産馬で、父がキングマン、母がG1クリテリウムドサンクルー(芝2000m)勝ち馬パッセージオブタイムという血統背景を持つ同馬。昨年9月18日にサンダウンのメイドン(芝7F)でデビューし、そこを6.1/2馬身差で制してデビュー勝ち。その1戦のみで、2歳シーズンを終了している。コズミックイヤーは、日本時間の今夜(4月9日)、ケンプトン競馬場で行われる条件戦(AW7F)にエントリーしているのだが、果たしてどのような競馬を見せるか。

 もう1頭は、R.ヴァリアン厩舎のサラール(牡3)。父がフランケル、母がG1オペラ賞(芝2000m)など2つのG1を制したナーレイン。すなわち、G1ドバイターフ(芝1800m)など3つのG1を制したベンバトルや、G1英千ギニー(芝8F)勝ち馬エルマルカらの半弟にあたるという、超良血馬である。昨年10月15日にヤーマスで行われたメイドン(芝7F3y)を、道中7番手から差し切ってデビュー勝ち。その1戦のみで2歳シーズンを終えている。

 ということで、合田の指名馬10頭をご紹介させていただいた。「POGザ・ワールド」の応募は、グリーンチャンネルのウェブサイトから、海外競馬展望番組TRAILERのページに行っていただくと、応募フォームが掲載されている。皆様もぜひ、ご参加ください。

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1959年(昭和34年)東京に生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の製作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬に学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。

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