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ラブリーデイに騎乗予定の
川田将雅騎手――今朝の調教の感触は?
川田 非常にスムーズに追い切ることができて何よりです。秋2回使っていますし、変則日程で木曜追い。この後、東京への輸送もあります。ほんと、時計的にはゆっくりではありますが十分だと思います。
――デビューから数えて9回コンビを組んでいます。成長を感じた点は?
川田 レースの中で強さを見せるようになってきたと思います。
――今年は
宝塚記念でGIを勝ちました
川田 ペースも遅くなりそうでしたし、前で流れに乗って競馬をしようと思っていました。それに馬も応えてくれました。何よりも前々でリズムよく流れに乗れたのが一番良かったです。
――京都の2400mの
京都大賞典も勝っています
川田 2400という距離はこの馬にとっては得意ではありません。その中でどれだけリズムよく走れるかな?という点に重きを置いて乗ったレースでした。すごくスムーズに走ってくれて、無事に秋緒戦を終えてくれて良かったなと思いました。
――
天皇賞(秋)制覇をはさんで今回は東京の2400です
川田 京都とは全然違うと思いますから、東京の2400に対応できるように競馬を組み立てていきたいなと思います。
――ここにきて一番強調できる点は?
川田 上手に競馬をこなしてくれるようになりました。まじめに走ってくれますし、すごくタフですし。そういったことがこの馬の強さにつながっているのだな、と思います。
――では、最後に一言
川田 今年1年、これだけの結果を出しながらここにたどり着くことができました。一番いい結果だけを出せるように頑張りたいと思います。
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ラブリーデイを管理する
池江泰寿調教師
――
天皇賞(秋)を振り返ってください
池江 さらにまた、
ラブリーデイが強くなっているなということを認識しました。
――この中間は?
池江 放牧に出さず、自厩舎にいます。1週間は休ませ、その後、乗りはじめました。先週の1週前追い切りはCWコースで長めから、今週は変則で木曜日しか追えないので半マイルからサッとやりました。2頭併せでしたが、あまり無理をさせていません。いい状態で臨めると思います。
――
パワーとキレが両方ついてきたというお話でしたが?
池江 そうですね。ひと夏越して
パワーがついて、ダートでもこなせそうな体です。
――ここに来ての成長の要因は?
池江 二つあります。肉体面と精神面ですね。担当の山元助手がフラットワークをじっくり乗り込むなど、色んなことを教え込んでいます。そして、
ラブリーデイがそれに応える能力を持っていたということだと思います。
――今回は東京の2400です。コース適性は?
池江 2000がベストなので、伸びる2ハロンは課題です。リズム良く走れればいいですね。後は馬とジョッキーを信じるしかないですね。
――この秋3戦目、まだ上積みがありそうですね
池江 この秋は4戦を予定しています。そこから逆算して調整しています。
――このタフさの秘訣は?
池江 体質だと思います。
――
ゴールドシップなど他馬を意識しますか?
池江 もちろんそうですね。
ミッキークイーンもです。あと、外国馬の本気度が伝わっているのでかなり警戒しないといけないと思います。
――その中でも一番を当然目指すわけですね?
池江 そこしか、ないと思います。
――最後に一言
池江 タフで元気な馬なんですが、まだまだ活力があります。これだけ走っていても決してデキは落ちていません。いい状態で日本代表馬として、ぜひ注目していただきたいと思います。
(取材・写真:花岡貴子)