スマートフォン版へ

みんなの投稿ニュース

パフォーマプロミス静かなる闘い・・・

  • 2021年06月02日(水) 07時13分
  • 0
  • 1
9歳の今年3月まで息長くターフを駆け抜けてきた栗毛の勇士が、静かな闘いを続けている。かつての重賞3勝馬パフォーマプロミスだ。今や海外G1馬となったラヴズオンリーユーを破った鳴尾記念から1年。人々の思いを背負い、栗東トレセンの診療所で大けがの克服に挑んでいる。

2月のダイヤモンドSで敗れた直後に、右後肢の第1趾骨(しこつ)の骨折が判明した。ボルト5本を入れる手術を受け、引退が決定。TCCセラピーパークの「ホースシェルター」に入った。主に故障を抱えた引退競走馬を一時的に受け入れ、次の行き先が見つかるまで療養させる施設だ。

だが4月8日に馬房内で負傷した。寝違えて無理に立とうとした際に傷めたとみられ、右下腿(かたい)部分を粉砕骨折。かなりの重傷で安楽死も危ぶまれたが、栗東の診療所での緊急手術が成功した。TCCジャパンの山本高之代表は「最悪の事態だけは避けたいという思いしかなかったです。獣医さんの魂を感じました」と振り返る。今でも入院中で、蹄葉炎(ていようえん)のリスクなど予断を許さない日々が続く。

支援の輪は広がっている。再発防止のため馬房内にゴムマットを設置する費用の寄付を呼びかけたところ、たった1日で予算の50万円を達成。「けがに負けないで!」などと応援の言葉も多く寄せられた。帰りを待つ「ホースシェルター」自体もサポーターの会費(月額2200円)で支えられている。藤原英厩舎で担当した瀬戸助手は入院馬房をのぞき、同パークへ近況を報告してくれるという。

順調なら9月にも退院して同パークへ戻ってくる。回復しても人を乗せることは難しい見込みだが、担当する前川侑子さんは「まず無事に帰ってきてほしいです。ふれあいで喜ばせられるような馬になれれば」と希望を託す。来秋に滋賀県高島市の名所メタセコイア並木横にオープンを目指す新施設で暮らすプランもある。「前例がないような症例から立ち直って生きようとする姿には勇気づけられます」(山本代表)。また元気な“パフォーマンス”を見せてくれるはずだ。【太田尚樹】
ネタ元のURL
https://p.nikkansports.com/goku-uma/guide/column/article.zpl?topic_id=10104

みんなのコメント0件

新着投稿ニュース

投稿ニュース 注目数ランキング