秋のGI第1弾となった第52回
スプリンターズステークス。
1番人気に推されたのは、
高松宮記念を制した春のス
プリント王・
ファインニードル。モレイラが手綱を取る
ナックビーナスが2番人気、前年の3着馬
ワンスインナムーンが3番人気で続く。
ラブカンプーが好スタートを切るも、3番枠を利して
ワンスインナムーンがハナへ。3番手の外に
ナックビーナスが続き、その後ろのインに
ラインスピリット、外に
セイウンコウセイが追走する。
ファインニードルは7〜8番手の外からのレースとなった。
ワンスインナムーンは前年を上回る前半3ハロン33秒0で飛ばし、リードを保ったまま直線へ。しかし外から
ラブカンプー、
ナックビーナスが並びかけ、残り100m地点では
ラブカンプーが先頭に立つ。そこへ馬場の中央から
ファインニードルが一完歩ごとに差を詰め、ゴール寸前で
ラブカンプーをクビ差捕らえて優勝した。1/2差の3着に
ラインスピリット。勝ちタイムは1.08.3(稍重)。なお、香港から参戦の
ラッキーバブルズは競走中止。
ファインニードルはこれで史上5頭目となる同一年のス
プリントGI春秋制覇を達成。
シルクロードS、
高松宮記念、
セントウルSに続く勝利で国内では無敗の4戦4勝とした。想定よりも後方、道中から4コーナーでも外を回らされる形になりながらの差し切り。川田騎手も「ス
プリント界で一番強い馬」と称える圧巻の内容だった。
もはや国内に敵は無し。2019年は世界での活躍に期待したい。