前走以上の出来は間違いない。
皐月賞2着馬
トゥザワールドは栗東CWで2週続けて全兄の
トゥザグローリー(7歳オープン)との併せ馬。極上の切れ味で楽々と2馬身半の先着を決めた。“攻め”の調整で体調面はさらに上向き。史上最年少(28歳7か月18日)での5大クラシック完全制覇がかかる川田も、タイトル奪取に意欲満々だ。
向正面はリードする兄を、2馬身後方から見ながら冷静に運ぶ。コーナーで徐々に差を詰め、先週同様に直線では内へ。残り1Fで並びかけると、そこからの走りが秀逸だった。研ぎ澄まされた極上の反応と切れ味を披露。ノーステッキで一気に2馬身半突き放し、6F81秒4-37秒9-11秒7をマークした。
「この馬本来の動きですね。気持ち良く(体を)動かせていましたよ」と川田が力強く言い切れば、池江師も合格点を与える。「
皐月賞よりもいいんじゃないかなというくらいでした。前走も追い切り自体はしっかりとできていたんですが、若干、
弥生賞の疲れも残っていましたからね。今回の方がビシッと追えていますし、より良くなったという感じですね」と話した。
全6戦でコンビを組み4勝、2着2回と連対率は10割。主戦は「もともと完成度の高い馬だけど、全体的にひと回りたくましくなった。何でも器用にこなすし、初の2400mも左回りも心配ないです」と全幅の信頼を置く。「いい状態でダービーまできた。相手は強いが、この子が一番いい結果を得られるよう頑張りたい」。先週の
オークスでは
ハープスターで2着。先週の、そして
皐月賞2着の雪辱を果たすべく、
トゥザワールドを世代の頂点へと導く。
提供:デイリースポーツ