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【日本ダービー】川田“唯一無二”ダノンプレミアムとともに6955頭の頂点へ

デイリースポーツ
  • 2018年05月22日(火) 06時00分
 「日本ダービー・G1」(27日、東京)

 いざ、6955頭の頂点へ-。4戦無敗の2歳王者ダノンプレミアム(牡3歳、栗東・中内田)が、いよいよ府中決戦に乗り込む。断然の人気を背負うはずだった皐月賞は、右前挫石により無念の回避となったが、立て直された今回は着々と準備が整いつつある。主戦を務める川田将雅騎手(32)=栗東・フリー=に、相棒に対する思い、大一番への意気込みなどを語ってもらった。

  ◇  ◇

 -いよいよダービーウイークに突入。4戦無敗のダノンプレミアムだが、皐月賞は右前の挫石が判明して回避した。

 「無事が一番です。それを改めて痛感しました」

 -1週前追い切りに騎乗した。

 「1週前としてはしっかりとやれました。皐月賞の1週前はやれなかったですから。ホッとしています」

 -改めて前走の弥生賞を振り返って。

 「パドックでテンションが高かったです。たくさんのお客さんが1番人気馬に視線を送る、中山のパドックは独特な圧迫感があるんです。そういった空間を経験できたのも良かったと思います」

 -強い勝ち方だった。

 「コーナー4つの2000メートル。初めてのことにどう対応できるのか、と。テンションが高く、レースでも前向き過ぎても、あの競馬ができたのはホッとするし、いい経験になりました。まだ幼いですから、もっと良くなる。成長している最中という印象です」

 -昨年は朝日杯FSをレースレコードで勝ち、JRA最優秀2歳牡馬を受賞。自身にとってダノンプレミアムとは。

 「これだけ成長する馬に乗ったことがないので。新馬から負けずに、これだけ体重も増えて成長を伴いながらというのは初めての経験。ボクの中にない物差し。新しい物差しをつくってくれています」

 -ダービー当日は落ち着きが鍵に。

 「賢い馬なので、テンションが上がるのも周りの期待を感じているからだと思う。自分がやらないといけない仕事に一生懸命過ぎるから、そういう形で出る。教えていけばオンとオフがつくれるようになるでしょう」

 ◆中内田厩舎が主戦として起用するのが川田。騎乗数は2位以下を大きく離している。

 -中内田充正調教師との関係は。

 「小学校6年の時でした。(川田の父が調教師を務める)佐賀競馬場で、中内田先生のおじいさんから『ボーズ、馬に乗りに行くか?』と言われたんです。この時、新幹線に初めて乗って、栗東トレセンを見せていただいて、坂路とかも説明してもらいました。中内田家に2、3日泊めてもらったんですよ。信楽牧場(滋賀県甲賀市=中内田師の実家)に滞在させてもらって、馬に乗せてもらった。乗るうちに、引っ掛けられる(馬に持って行かれる)距離が短くなったのを覚えています。モンキー乗りも見よう見まねでしたね」

 -それで師とも親しくなった。

 「その時からなので、初めて先生に出会ったのは今から21年前ですね。“みーくん”とか“みー兄ちゃん”って呼んでいました。中学校3年の夏休みは1カ月間、中内田家で過ごさせてもらって、馬に乗っていました。みーくんのベッドで寝させてもらっていました。みーくんは床に布団を敷いて寝ていて。優しかったですね。(佐賀に)帰りたくなかったのも覚えています。(中内田師が)留学したときは、エアメールで文通してましたよ(笑)。おじいさんが『馬、乗りに行くか』って言ってくれていなかったら、この縁はなかったと思う。中内田先生と知り合いになって、いろんな人たちと知り合うことができました」

 -自身にとってダービーとは。

 「ダービーだから何度も勝ちたいというわけではないですね。全部勝ちたいですから。それがボクの仕事なので。ただ、ダービーは毎年参加したいと思うG1。18頭の中にいることが、ジョッキーとして大事なことだと思います」

 -今の思いを。

 「このまま何事もなく当日を迎えてくれたら。一日一日を無事に。その思いが強くなっています」

提供:デイリースポーツ

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