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【日本ダービー】友道師が感涙 祐一を「ダービージョッキーにしたいと思っていた」

デイリースポーツ
  • 2018年05月28日(月) 06時00分
 「日本ダービー・G1」(27日、東京)

 平成最後のダービー馬となったのは、5番人気のワグネリアン。1番人気で7着に沈んだ皐月賞から見事に巻き返し、同世代6955頭の頂点に立った。金子真人オーナー(73、馬主名義は金子真人ホールディングス)は、同レース単独トップとなる4勝目。友道康夫調教師(54)=栗東=は、師匠の松田国英師に並ぶ、現役2人目となるダービー2勝トレーナーとなった。

 「ユーイチ!ユーイチ!!」。最後は無我夢中で叫んだ。歓喜の初Vから2年、今度はワグネリアンによる感涙の戴冠が待っていた。16年マカヒキに続くダービー2勝目。当時と同じ深紅の勝負ネクタイをつけて表彰台に上がった友道師の目は、赤く充血していた。

 昨年の厩舎の忘年会では、隣席で「来年は頼むぞ」と託し、ダービーへの熱い思いを福永と語り合った。「彼をダービージョッキーにしたいと思っていた。マカヒキの時とは違う種類の感動。彼の顔を見たら涙が出て…」。検量室前で抱きついてきた“ダービージョッキー”を「よくやった」と祝福して抱擁をかわした。

 タクトもさえた。テンションを考えて、ソフトに仕上げた皐月賞で7着敗退したため、調教方法を大きく見直した。「馬が応えてくれました」。心を鬼にしてハードな追い切りを課し、究極の仕上げを施した。

 レース後、ワグネリアンは福島県のノーザンファーム天栄へ。今後は未定だが「伸びしろという点ではマカヒキより上。これからが楽しみ」。新たなドラマを求め、次なる夢へと向かう。

提供:デイリースポーツ

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