1番人気は、2016年の
グランプリホース・
サトノダイヤモンド、2番人気は
菊花賞馬
キセキ、3番人気は前走
ドバイターフ2着の
秋華賞馬
ヴィブロス。ほか、21年ぶりに外国馬として参戦した香港のワーザーなど、GI馬5頭が集結した春の
グランプリは、波乱の決着となった。
ゲートが開き、戦前の予想通り
サイモンラムセスが先手を奪う。
サトノダイヤモンドと
ヴィブロスは中団、ワーザーと
キセキは後方に構える。淀みのない流れは1000m通過が59.4秒。3コーナーを過ぎて
サトノダイヤモンドが外から進出を開始し、4コーナーで先頭に並びかける。しかし、この4コーナーで好位の内から先頭に躍り出たのは
ミッキーロケットだった。
直線に入り、
サトノダイヤモンドが食い下がるが、
ミッキーロケットの勢いは止まらない。ワーザーが末脚を爆発させるも、クビ差で振り切りゴール。3馬身差の3着は、道中
サトノダイヤモンドと同じ位置から内を伸びた
ノーブルマーズ。
サトノダイヤモンドは伸びあぐねて6着に終わった。勝ちタイムは2:11.6(稍重)。
7度目のGI挑戦で待望の勝利を掴んだ
ミッキーロケット。長くコンビを組んできた
和田竜二騎手は、「馬場が乾いたので、内のいいところを通ろうと思った。スタートが上手になって、いい位置を取れたのは心強かった。前は流れていたが、勝負どころでついていければ直線は頑張ってくれる馬なので、ロングスパートしようと思っていた。最後まで脚色も変わらず、すごい馬です」と相棒を讃えた。
和田騎手の
JRAでのGI勝利は2001年の
天皇賞(春)以来、17年ぶり。そのときの相棒で、さまざまな記録をつくった
テイエムオペラオーは、
宝塚記念の約1か月前にこの世を去っていた。「
テイエムオペラオーが後押ししてくれました。胸を張ってオペラオーのところに行きたいと思います」和田騎手は思いを馳せた。
1着
ミッキーロケット 7人気
2着 ワーザー 10人気
3着
ノーブルマーズ 12人気