第69回
全日本2歳優駿は、
JRA5頭、ホッカイドウ競馬から4頭、そして南関東から5頭の計14頭立て。
JRA勢と3戦3勝で
鎌倉記念を制した船橋の
ミューチャリーとの初対決に注目が集まった。
1番人気
ガルヴィハーラは新馬・
プラタナス賞を連勝。数多のダート王者を生み出してきた
ゴールドアリュール産駒の良血馬だ。
2番人気は
デルマルーヴル。デビュー戦は4着に敗れたが、そこから3連勝。
兵庫ジュニアグランプリでも後方から上がり最速で突き抜けており、抜群の末脚を誇る。
3番人気に推されたのが
ミューチャリー。交流重賞では劣勢が目立つ地方勢だが、久々に現れた大物候補に、ファンは4.5倍という高い支持で期待を寄せた。
スタートで
ミューチャリーが内にヨレ気味になり、後方からの競馬に。
イグナシオドーロがハナを切り、
ノーヴァレンダが2番手。
ガルヴィハーラ、
メイクハッピーと
JRA勢が好位を占め、その2馬身後方を
デルマルーヴルが進む。
向正面で早々と
ノーヴァレンダが先頭に並びかけ、4コーナーではさらにその外から
ガルヴィハーラが絶好の手応えで進出。直線の追い比べで、内の
ノーヴァレンダが
ガルヴィハーラを振り切ったところに、大外から
デルマルーヴルが急襲。しかし、アタマ差で
ノーヴァレンダが凌ぎ切った。勝ち時計は1.42.8(重)。地方馬最先着は
ウィンターフェルの5着。注目の
ミューチャリーは6着に終わった。
北村友一騎手、
斉藤崇史調教師ともにこれが初のJpnI制覇。
ノーヴァレンダはデビュー戦を競走中止後、これで3連勝と、実質負けなしでの2歳のダート王者となった。
前年の覇者
ルヴァンスレーヴは1年後に
チャンピオンズカップを制覇。この馬も2019年の3歳ダート路線を引っ張っていく存在になるだろう。