「東海S・G2」(20日、中京)
断然の1番人気に支持された
インティが楽々と逃げ切り、6連勝で重賞初制覇。鞍上の
武豊は33年連続JRA重賞勝利となった。勝ちタイムの1分49秒8はレースレコードで、G1のチャンピオンズCを含む中京ダート1800メートルの重賞で最速。砂の新たなスターが存在をアピールした。2着に2番人気の
チュウワウィザード、3着に4番人気の
スマハマが入った。
また一頭、ダート界に新星が誕生した。重賞初挑戦の
インティが楽勝。すんなりとハナに立ち、道中は力みを見せていたが、余力十分に直線へ。右ムチを一発振るうと、もうひと伸びして、後続に影すら踏ませない逃走劇。単勝1・5倍の断然人気に応えて破竹の6連勝を飾った。
武豊は「期待通りに走ってくれてホッとしました。元気が良過ぎて、結構なペースで行ったので最後心配しましたが、脚色が鈍らなかった。大したものですね」と能力の高さを絶賛。自身もデビュー年から33年連続でのJRA重賞制覇を飾り「え?23年じゃないですか?」と笑いを誘った後で、「
インティは楽しみな馬なので、今後も頑張っていきます」と活躍を誓った。
走破時計の1分49秒8は、中京ダート1800メートルの重賞では最速。ダート1800メートルになってからの東海Sのレースレコードだけでなく、チャンピオンズCでも記録したことがないタイム。野中師は「自分でペースをつくっての時計。このメンバーでも結果を出してくれた。パワーもついている」と目下の充実ぶりに目を細めた。
武田茂男オーナー(68)は、馬主となって重賞初勝利。以前はメジロ牧場の場長で、
メジロマックイーンなどを送り出した。「表彰台は20年ぶりですかね。(
武豊)ジョッキーとも『一緒にまた表彰台に上がれて良かった』と話しましたよ」と感慨深げだった。
勢いをさらに加速させて、次は
フェブラリーS(2月17日・東京)に挑む予定。王者
ルヴァンスレーヴ不在の2019年最初のJRA・G1レースは、
武豊&
インティが主役を務める。
提供:デイリースポーツ