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【勝負の分かれ目 共同通信杯】ルメール騎手が叩き合いでの強さを引き出し、ダーリントンホールが鼻差で勝利

  • 2020年02月16日(日) 18時45分
 午前中降っていた雨は上がり、芝コースのコンディションは稍重まで回復していた。9頭立てとなった第54回共同通信杯のゲートが開いた。

 5番のアジュバントが2馬身ほど立ち遅れた。先手を取ると見られていた1番のエンは控え、2番のビターエンダーがじわっとハナに立った。

 2番手はエン。外の3番手はココロノトウダイフィリオアレグロシングンバズーカクリストフ・ルメールダーリントンホールらがつづき、1番人気に支持された武豊マイラプソディはそこから1馬身半ほど遅れた外目につけている。

 ほぼ一団となった馬群の、ほとんどすべての馬がやや行きたがり、掛かり気味になっている。

「ぼくの馬はフットワークが大きくて、ちょっと掛かる。パワーがあるので、大事なのはリラックスさせること」と、ダーリントンホールにテン乗りとなったルメール。

 前半800m通過は50秒5。1000m通過は1分3秒2というスローな流れになった。

 ビターエンダーが先頭のまま3、4コーナーを回り、直線へ。

 勝負どころで押し上げたダーリントンホールは、前を行くビターエンダーとその内のエンの間に進路を取った。

 ラスト400m地点。ダーリントンホールビターエンダーが併せ馬の形で抜け出しをはかる。

 マイラプソディは大外から追い上げようとするが、まだ4、5馬身は遅れている。

 ラスト200mを切った。ダーリントンホールビターエンダーが後ろを離して叩き合う。

「2着馬との戦いになった。ぼくの馬はずっとファイトして一生懸命走った。東京の直線は長いので、いい脚を使うことができた」とルメール。

 2頭が首の上げ下げとなってフィニッシュ。ダーリントンホールが鼻差だけ前に出ていた。

 2着はビターエンダー、4馬身離れた3着はフィリオアレグロマイラプソディは4着だった。

 テン乗りでありながら、ロングスパートでの叩き合いに強いことを見越していたかのような、ルメールの騎乗が冴えた。

 マイラプソディは、スタート前からややテンションが高かったことと、別定の57kgもややこたえたか。

(文:島田明宏)

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