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【オークス】デアリングタクト無敗の牝馬2冠 63年ぶり史上2頭目快挙!

デイリースポーツ
  • 2020年05月25日(月) 07時00分
 「オークス・G1」(24日、東京)

 1番人気のデアリングタクトが57年ミスオンワード以来、63年ぶりに史上2頭目となる無敗の牝馬クラシック2冠に輝いた。直線は自慢の末脚を駆使して豪快な差し切り勝ち。令和の天才少女が快挙を達成した。2着には7番人気ウインマリリン、3着に13番人気のウインマイティーが入った。

 偉業達成は決して楽ではなかった。デアリングタクトは1〜2角にかけて、外から他馬に寄られ、後方のポジションを余儀なくされた。折り合いをつけて直線を向いたものの、まだ後方13番手。外へ出そうとしたが進路をふさがれ、真ん中に切り替えるロスもあったが、メンバー最速の上がり3F33秒1を駆使して差し切った。

 57年ミスオンワード以来、63年ぶり史上2頭目となる無敗の牝馬クラシック2冠馬。松山は「何とか期待に応えることができてホッとしています」としみじみと語った。

 ライバルの包囲網を力で突き破った。鞍上は「最後に外へ出そうと思ったけど、狭くなったので真ん中へ切り返しました。そこからしっかり伸びてくれて、本当に強い競馬をしてくれました。馬に助けてもらいましたね」と振り返る。馬の力を信じて乗ったものの、満足できる騎乗ではなかったのだろう。最後まで一生懸命に走ってくれた相棒に感謝の気持ちでいっぱいだった。

 管理する杉山晴師も頭が下がる思いだ。「マークの厳しいタフな競馬になりましたけど、この馬の一番の持ち味である、強い精神力で乗り切ってくれました」と感慨深げ。道中で厳しい競馬を強いられながらも、最高の結果で応えてくれたことに喜びを感じていた。

 無敗の牝馬三冠へ、秋は秋華賞(10月18日・京都)が最大目標となる。主戦は「これまで以上に注目されますが、それにしっかり応えられるようなジョッキーになっていきたいです」と前を向く。指揮官も「秋にはもっと強いデアリングタクトを見せられるようにしていきたいです」と決意を固める。さらなる進化を遂げて、秋の京都も堂々と主役を務める。

提供:デイリースポーツ

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