ディアドラの森田和豊オーナー代理を直撃。欧州転戦の現状を聞いた。
−−前走のモハメドユスフナギモーターズC2着以来、約4カ月ぶりの一戦となる
「ロンシャン競馬場を経験させたくて(6月14日の)ガネー賞を目標としていましたが、外国馬の出走が駄目になったり、シャンティイで行われることになって止めました。橋田先生とコース形態などを考慮してエクリプスSになりました」
−−サンダウン競馬場は初体験だが
「アスコット競馬場より適性はありそうですね」
−−豪華メンバーで、凱旋門賞を連覇したエネイブルとは初対決
「厳しい相手だと思いますが強い馬との対戦は楽しみですね。前走で逃げたガイヤースが引っ張ってくれれば、レースはしやすいと思います」
−−昨年は挑戦しなかった凱旋門賞に、今年は一次登録した
「昨年は追加費用が必要でしたし、2400もオークス以来で、相手関係も考えてリスクが大きいという判断。“距離を延ばそう”という話はありましたが、結果の出ていた2000前後で使いました。年末に香港ヴァーズ(4着)で2400を走って距離も大丈夫でしたし、今年はそこを目標に進めています。6〜7週間の間隔で走らせるのがいいので、(凱旋門賞の前に)もう1走挟むことになると思います」
−−昨年3月から、海外で連続9戦目になる
「昨年(6月)のプリンスオブウェールズSの後は帰国する予定でしたが、直前の雨で消化不良の競馬(6着)になり、“もう少し海外でやってみよう”と」
−−直後の8月に英GI・ナッソーSを制覇。周囲の見方が変わった
「昨年は英国のアワードに、今年は“チーム・ディアドラ”としてドバイの『モハメド殿下競馬優秀賞』にノミネートされたり、反響の大きさは感じます。ほとんどは込山さん、橋田先生の息子の宜長さん(ともに調教助手)、娘の聖子さんらスタッフのおかげで、感謝の気持ちしかありません」
−−ディアドラの活躍を振り返って
「本当にすごい馬ですよね。最後は、確実に脚を使ってくれます」
−−今後、日本のファンの前で走る可能性は
「検疫もありますし、レース間隔から凱旋門賞の後に有馬記念も間に合いません。日本でレースを使うことは難しい。どこで引退するのかは流動的ですが、引退後に日本で繁殖牝馬となって、その子供が日本で走ってくれればと思います」
- ネタ元のURL
- https://race.sanspo.com/keiba/news/20200630/etc20063005000001-n1.html