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カジノフォンテン活躍にゆかりの上山市沸く

  • 2021年02月08日(月) 21時28分
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 川崎競馬場で先月27日に行われた交流GI第70回川崎記念で、船橋所属のカジノフォンテン(牡5歳)が優勝した。この優勝馬の母馬は20年ほど前に上山市のかみのやま競馬で活躍したジーナフォンテン。

 ジーナもかつて川崎記念に出走したが惜敗しており、因縁のレースで息子が雪辱を果たした。当時を知る関係者らは「かみのやま競馬ゆかりの血統が受け継がれ、活躍してくれたことに感激した」と喜んでいる。

 ジーナフォンテンは2000年7月11日かみのやま競馬場でデビューし、いきなり5連勝して上山のファンに強烈な印象を残した。活躍が認められ02年に船橋へと転厩し、06年に引退するまで交流GIIIスパーキングレディーカップや交流GIIエンプレス杯を制したほか、03年の川崎記念では3着と接戦を演じた。生涯成績は38戦13勝。23歳となった今は北海道の登別上水牧場で過ごしている。

 カジノフォンテンはジーナ5頭目の産駒で、カジノドライヴを父に持つ。3歳秋〜4歳にかけて連勝街道を突き進み、昨年12月の交流GI東京大賞典では首差の2着と惜敗している。JRAの強豪も出走する中で単勝4番人気に支持された川崎記念ではマイペースの逃げに持ち込み、後続を寄せ付けずに交流GI「Jpn1」初制覇を成し遂げた。同レースの地方所属馬の優勝は10年ぶりの快挙となった。

 「縁の深い馬が大きなレースに勝ってくれたことを誇らしく思う」と喜ぶのは上山でのジーナの主戦ジョッキーで現在、ホッカイドウ競馬で調教師を務める小国博行さん。「かつて乗った馬の息子が活躍していることは覚えており、注目して見守っていた」といい、「ジーナは脚質が自在で、乗り手の指示に対する反応が良かった。カジノは母の長所を受け継いだのではないか。これからもさらなる活躍を期待したい」と語る。

 ニュートラックかみのやま(上山市)の阿部佐一会長はジーナが上山で活躍した当時、馬主会の事務局長を務めていた。「上山でデビューから5連勝を飾る馬はなかなかいない。ジーナはファンや関係者に強烈な印象を残してくれた馬だ」と振り返る。

 場外馬券場を訪れたファンからも、上山を巣立った名牝の息子の活躍を喜ぶ声が届いているといい、「カジノにはこれからもどんどん活躍してもらい、将来は種牡馬になって上山ゆかりの血を持つ名馬がどんどん輩出してくれれば素晴らしい」と夢見ている。
ネタ元のURL
https://www.yamagata-np.jp/news/202102/08/kj_2021020800182.php

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