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ばんえい競馬で厩務員も馬の顔を蹴っていた

  • 2021年04月30日(金) 16時26分
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ばんえい競馬で騎手が競走中に馬の顔を蹴り批判が集中している問題で、同競馬を主催する北海道帯広市は30日、帯広競馬場で会見を開き、謝罪と経過説明、再発防止策などを発表した。また、調査により、同日のほかの競走で厩務員が馬の顔を蹴る行為があったことも明らかになった。

問題になったのは18日に帯広競馬場で行われた、デビュー前の2歳馬の能力検査。実際にソリを引くレース形式で実施されるが、第18Rで障害を越えられず顔を地面につけてうずくまる2歳牝馬の顔を、騎乗していた鈴木恵介騎手(44)が2度蹴った。主催者側では同日の全21レースの映像をHPなどで公開しそのなかに問題のシーンも含まれていた。

会見で対応した帯広市農政部の佐藤徹也参事は、同騎手の行為について「本人は、とっさの判断でやった。その前に手綱を引いて起き上がらせようとしたができず、馬をびっくりさせて起き上がらせようとした」と説明。今季開幕日の23日から騎乗を自粛している同騎手の会見出席には、「精神的なダメージが大きい状態」との理由から控えた。代わって、本人から寄せられた謝罪コメントを代読した。

また、別の映像チェックなどで同日の能検第7Rで、第2障害で動けず競走中止した馬を、厩務員が動けるようにしようとして、足で馬の顔を押しつけるようにしたという事案があったことも判明した。佐藤参事は「いかなる理由があっても当該行為は認められるものではなく、厩舎関係者の責務に反し、競馬に対する不信を招く行為」と、29日付で当事者の平田隆司厩務員(58)を鈴木騎手と同じ戒告処分にし、管理調教師の鈴木邦哉師(66)を厳重注意とした。関係者による馬への乱暴な行為の常態化については否定した。

今回の件で、帯広市に寄せられた抗議は電話やメールなど1563件に上ったという。開催中止や廃止という厳しい声もあったが、「再発防止を徹底していきたい」と佐藤参事。コースに設置した監視カメラを装鞍(そうあん)所にも増設し、公式レースや能検で配置する走路監視員を3人から4人に増員し、早速30日の能検から実施するなど、再発防止を徹底する。
ネタ元のURL
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc35da6794483f373b6a37c9359a7d5c775c3477

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