アイルランドのロングフォード州の一角にある、ロングフォードハウススタッドは、中山のG2を勝ったキングストレイルをラインナップに加えた。
このサンデーサイレンス産駒は、今年からロングフォードハウススタッドで種牡馬入りした、ホワイトマズル産駒でシンガポールカップを勝ったシャドウゲイトに続く日本産種牡馬となった。
両馬とも、アイルランドに移動する前は日本で調教されていて、晩年になってカラ在住の児玉敬調教師に見出されて海を渡った。
キングストレイルは2歳時に準重賞で入着、3歳になるとジャパニーズセントレジャートライアル(セントライト記念)に勝利した。5歳時にはG3の(京成杯)オータムハンデキャップに優勝。このほかの主な成績にはG1のスプリンターズステークスで4着がある。9歳になってヨーロッパに輸入され、児玉師の管理でダンドーク競馬場の条件戦で2着に入るなどした。
キングストレイルとシャドウゲイトは、ボレアル、コートテーピース、ペルジノらとともに種牡馬生活を送る。来年の種付料は種付けの申し込みがあり次第決定する。
■ジューン・ルイス(ロングフォードハウススタッド)
キングストレイルはとても見目麗しく、すばらしい気質も兼ね備えた馬です。イギリスまたはアイルランドで種牡馬として供用されている、唯一のサンデーサイレンス産駒ではないでしょうか。
【補足】
キングストレイルは種牡馬入りを目指してアイルランドへ輸出されていて、現地では活躍したとまではいえない戦績でしたが、無事に種牡馬入りを果たせたようです。シャドウゲイトと同じ牧場ということは、牧場主が日本びいきなんでしょうか。ただ、種付料を決めないあたり、どこまで需要があるかは未知数ですね。
ちなみに同僚となるペルジノは、1997年に1年だけ日本で種牡馬生活を送っており、安田記念に出走したオーストラリアの名馬テスタロッサの父という点でも、日本と縁が深い馬だったりします。
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