G1制覇に、長い件月がかかった里見オーナー。
ひとたび波に乗ると、ここまで強いのかと思うしかありません。
◆第61回有馬記念・G1(12月25日・芝2500メートル、中山競馬場、良)
第61回有馬記念・G1は25日、中山競馬場の芝2500メートルで争われた。1番人気のサトノダイヤモンドがゴール前で粘り込みを図る2番人気のキタサンブラック(武豊騎乗)を首差で差し切り、菊花賞に続くG1レース2勝目をマークした。
ゴール寸前までもつれた戦いから興奮が冷めない。74歳になるサトノダイヤモンドの里見治オーナーが顔を紅潮させながら満面の笑みで振り返った。「これだけドキドキしたのは初めてだよ。届かないかなとも思ったし、3歳は勝てないのかなという思いがよぎった」
G1は34度目の挑戦だった10月23日の菊花賞で、ビッグタイトルを初めて手にすると、世界が変わった。香港ヴァーズ(サトノクラウン)、朝日杯FS(サトノアレス)に続く3週連続のG1制覇。「この2か月でこんなことになるとは夢にも思わなかった。ダービー(鼻差2着)で負けた瞬間は仕方がないと思ったけど、あとから落鉄したことを聞いて、頭に血が上って、自分は馬運がないと思っていたから」
夢はまだまだ広がっていくばかりだ。「運が向いてきた。凱旋門賞へ何とか行きたいと思っている」。里見オーナーの視線はダイヤモンドと向かう世界最高峰のレースへ向いている。
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