【ジューンS予想】波乱ムードが漂うハンデ戦 サトノクロークの成長力に期待
当面の相手はハーツコンチェルトか
もっとも難解な3勝クラスのハンデ戦。評価の難しい馬が多く、3場開催で騎手の乗り替わりも多い。波乱ムードが漂い、人気馬同士の決着の可能性は低いかもしれない。
ようやく軌道に乗りつつあるサトノクローク(父サトノクラウン)が狙える。3歳の秋まで【1-3-1-6】。大崩れこそなくても勝ちみに遅かったが、3歳の最終戦から【2-1-0-0】。父サトノクラウンは4歳時に香港ヴァーズ2400m、5歳時に宝塚記念2200m。古馬になってからGIを2勝したが、この馬も古馬になり2000mを超える距離にマトを絞るようになって充実が見えてきた。
3勝クラスに格上がりの前走、中山2500mのドゥラメンテCは2分31秒6(上がり34秒7)の2着にとどまったものの、有馬記念と同じ舞台の2500mを2分31秒台で乗り切れるなら、長く3勝クラスにとどまるとは思えない。
父サトノクラウンは初年度産駒から2023年の日本ダービー馬タスティエーラを送り出してみせた。ただ、種牡馬の世代別ランキング(2020年生まれ)では、産駒の出走回数は多く、かつ、タスティエーラがいたのに現在12位にとどまる。また、現3歳世代(2021年生まれ)のランキングも平凡なのは気になるが、このサトノクロークなどが成長力を示せば、評価は上がることになる。
今回の当面の相手はハーツコンチェルト(父ハーツクライ)だが、この馬も大崩れはなくとも、まだちょっと詰めは甘い。むしろ未知の部分大でも、確実に立ち直って直前の動き絶好のオープンファイア(父ディープインパクト)が強敵。前走より負担重量3キロ減のメイテソーロ、前回の凡走で人気落ちダノングロワールも買いたい。