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【ジューンS予想】波乱ムードが漂うハンデ戦 サトノクロークの成長力に期待

  • 2024年06月07日(金) 18時00分

当面の相手はハーツコンチェルトか


 もっとも難解な3勝クラスのハンデ戦。評価の難しい馬が多く、3場開催で騎手の乗り替わりも多い。波乱ムードが漂い、人気馬同士の決着の可能性は低いかもしれない。

 ようやく軌道に乗りつつあるサトノクローク(父サトノクラウン)が狙える。3歳の秋まで【1-3-1-6】。大崩れこそなくても勝ちみに遅かったが、3歳の最終戦から【2-1-0-0】。父サトノクラウンは4歳時に香港ヴァーズ2400m、5歳時に宝塚記念2200m。古馬になってからGIを2勝したが、この馬も古馬になり2000mを超える距離にマトを絞るようになって充実が見えてきた。

 3勝クラスに格上がりの前走、中山2500mのドゥラメンテCは2分31秒6(上がり34秒7)の2着にとどまったものの、有馬記念と同じ舞台の2500mを2分31秒台で乗り切れるなら、長く3勝クラスにとどまるとは思えない。

 父サトノクラウンは初年度産駒から2023年の日本ダービー馬タスティエーラを送り出してみせた。ただ、種牡馬の世代別ランキング(2020年生まれ)では、産駒の出走回数は多く、かつ、タスティエーラがいたのに現在12位にとどまる。また、現3歳世代(2021年生まれ)のランキングも平凡なのは気になるが、このサトノクロークなどが成長力を示せば、評価は上がることになる。

 今回の当面の相手はハーツコンチェルト(父ハーツクライ)だが、この馬も大崩れはなくとも、まだちょっと詰めは甘い。むしろ未知の部分大でも、確実に立ち直って直前の動き絶好のオープンファイア(父ディープインパクト)が強敵。前走より負担重量3キロ減のメイテソーロ、前回の凡走で人気落ちダノングロワールも買いたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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