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【平安S予想】ダート界で進む世代交代 過去10年の勝ち馬に必ず当てはまる条件とは

  • 2024年05月17日(金) 18時00分

4歳馬オーロイプラータに注目


 タフなベテランの好走が珍しくないイメージが濃い「平安S」だが、それは1月に施行されていた当時のこと。5月に移動した最初の2013年こそ6歳馬が勝ったが、この10年間の勝ち馬は「4歳と5歳」馬が10連勝している。ダート界の世代交代も芝と同じように早めに進み始めたからだと考えられる。

 展開に注文のつく穴馬だが、4歳牡馬オーロイプラータ(父リアルインパクト)を狙いたい。ここまでの4勝はすべてダートの1800-2100mに集中している。ダート戦に出走したこと14回。うち9回まで上がり3ハロンは最速。ツボにはまれば快勝するが、2着は一度もない難しいタイプだけに凡走の危険も大きいが、入念に乗り込んで仕上げ、最終追い切りは単走ながら外を回って最後まで鋭く伸びた(最終1ハロン11秒3)。大型馬だが太め残りはないと思える。

 ダート1900mには格上がり初戦だった3走前に良馬場で1分57秒7。0秒2差の3着があり、上がり3ハロンは最速の36秒7だった。リアルインパクト(父ディープインパクト)産駒にダート巧者はきわめて珍しいが、オーロイプラータの母の父はシングスピール(ドバイワールドC勝ち馬)。祖母の父はウッドマン。祖母の代までは典型的なアメリカ血統なので、母方の特徴が強く出ていると考えることもできる。

 日本でのファミリーの代表馬は、いとこになるシャケトラ(父マンハッタンカフェ)。同馬はAJCC、日経賞、阪神大賞典などを制し、スタミナとパワーを誇った。オーロイプラータには似たところがありそうだ。

 脚質はまったく逆だが、目立って動きの良かった4歳ミトノオー、上がり馬の5歳メイプルリッジを相手本線に、ミッキーヌチバナなどベテラン勢を押さえたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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