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【安田記念予想】日本ダービーとは対照的?好走馬の枠順と位置取りの傾向とは

  • 2024年05月28日(火) 12時00分

安田記念で有利な枠順と位置取りは?


 日本ダービーはダノンデサイルの、3枠5番から終始前寄りかつインを通った効率的な競馬が結果に繋がった。一方で後ろからの競馬になった馬は苦戦を強いられた。

 では、安田記念の枠順、位置取りによる傾向はどうか。

 まず枠順についてだが、ざっくり言うと外半分のほうが優勢だ。枠番を基準に1〜4枠と5〜8枠で分けると、過去10年の成績は

回収率向上大作戦


とかなりの差がある。外枠も8枠までいってしまうとやや不利なのだが、それを込みにしても勝率・複勝率にはかなりの差があるし、回収率を伸ばす人気薄好走馬は外半分から出ている。

 ちなみに1〜4枠に入った馬は5番人気以内だと[2-5-3-17]だが、6番人気以下は[0-0-0-45]。内半分の枠で人気薄となるとかなり厳しい。

 位置取りについては、前半分と後ろ半分だと後ろ半分からレースを進めたほうが優勢だ。

 過去10年、3コーナー通過順が出走頭数の半分以内だった馬とそれ以下だった馬を比較すると、

回収率向上大作戦


となる。「後ろ半分」のグループには意図せず出遅れた馬なども入ることを考えると、2つのグループの成績差は見た目以上に大きい。

 乱暴にまとめると、重視すべきは「外半分の枠に入った差し・追い込みタイプ」ということになる。こういう原稿を書くと買いたい馬が内枠に入ってしまったりするものだが、さてどのような枠になるだろうか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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