安田記念で有利な枠順と位置取りは?
日本ダービーはダノンデサイルの、3枠5番から終始前寄りかつインを通った効率的な競馬が結果に繋がった。一方で後ろからの競馬になった馬は苦戦を強いられた。
では、安田記念の枠順、位置取りによる傾向はどうか。
まず枠順についてだが、ざっくり言うと外半分のほうが優勢だ。枠番を基準に1〜4枠と5〜8枠で分けると、過去10年の成績は
とかなりの差がある。外枠も8枠までいってしまうとやや不利なのだが、それを込みにしても勝率・複勝率にはかなりの差があるし、回収率を伸ばす人気薄好走馬は外半分から出ている。
ちなみに1〜4枠に入った馬は5番人気以内だと[2-5-3-17]だが、6番人気以下は[0-0-0-45]。内半分の枠で人気薄となるとかなり厳しい。
位置取りについては、前半分と後ろ半分だと後ろ半分からレースを進めたほうが優勢だ。
過去10年、3コーナー通過順が出走頭数の半分以内だった馬とそれ以下だった馬を比較すると、
となる。「後ろ半分」のグループには意図せず出遅れた馬なども入ることを考えると、2つのグループの成績差は見た目以上に大きい。
乱暴にまとめると、重視すべきは「外半分の枠に入った差し・追い込みタイプ」ということになる。こういう原稿を書くと買いたい馬が内枠に入ってしまったりするものだが、さてどのような枠になるだろうか。