【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・根岸S
・ダノンカモン
前走後は放牧に出され、帰厩してから時計を出し始めたのは1月9日。坂路とCWを併用しており、その調教内容はしっかりと負荷がかけられている。
最終追い切りは3頭併せの最内に入り、外のマナクーラが早々に脱落した後はハランデールとの追い比べ。同入でのゴールとなったが、もともと併せ馬で先着するような攻め駆けする馬ではない。それよりも前走5着時には単走だった追い切りが今回は結果が出ている時と同じ併せ馬に戻されたことがプラス材料。大崩れすることはまず考えられない、そんな仕上がりだろう。
・セイクリムズン
昨年は霜月S、カペラSを連勝して、このレースに出走して優勝。見事3連勝を決めたが、今年はかきつばた記念以来勝ち星がなく、勢いという意味では昨年に劣る印象を受ける。
そのあたりを感じさせたのが最終追い切り。4F52.4秒は時計の掛かる今週の坂路馬場を考慮すれば、速い時計だが、ラスト1F13.1秒というのが気になる。ちなみに昨年根岸S時が4F51.4-1F12.2秒。見た目の追い切りの動きもしっかりと伸びた昨年と比べて、今年は最後は余力なしといった感じ。馬場が重いという理由を差し引いても今年はどうも勢いを感じない。
◆日曜京都11R・京都牝馬S
・ショウリュウムーン
少し間隔の空いた京都金杯は4着。「やっぱり間隔が空くよりも使ってからの方が結果が出るタイプ」と佐々木晶三調教師も叩いてからの良化を期待している。
手前を左右に替えていた前走時の追い切りに比べて、1週前追い切りの時点で手前を替える回数が減っており「これが好調のバロメーター」と同師。最終追い切りも馬場が悪いところを手前替えを1回に辛抱。ラスト1Fが最も速くなるラップを踏めており、4F時計は昨年1着時と比較して遅くなっているが、それ以上にラスト1Fの動きの良さを評価したい。
・レディアルバローザ
昨年4着時は池江泰郎厩舎に在籍していたが、今年は笹田和秀厩舎の所属。ちなみに現厩舎で中山牝馬Sを制している。
それ以降は勝ち星がないというのも現実だが「昨秋は夏場に始動した疲れが残ったままだった」と笹田和秀調教師。今回はリフレッシュ放牧に出しての休養明け。調教本数は十分すぎるくらいに積まれているし、最終追い切りの時計もDP5F61.4秒は速い。ただ絶好調時はラスト1Fを11秒台で駆け上がっていたが、今回は1F12.4秒。この数字が使ってから良化するのかも知れないという考えにさせる。
◆土曜京都11R・シルクロードS
・ロードカナロア
前走後は早々にこのレースを目標に設定。予定通りのローテーションでこの中間の調整も進められてきた。
年末から坂路で時計を出し始めており、その本数は十分すぎるくらい。ただ冬場ということもあってか、馬体には少し余裕を感じるところもある。しかし1週前の坂路では4F50.1-1F11.8秒の時計を出しており、特に太目が残るなどの問題はなさそう。最終追い切りはCWで行われたが、これは休養明けだった2走前の京洛Sと同じ。その動きも軽快なだけに、ここは負けられない一戦になるだろう。
【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・根岸S
・エベレストオー
前走は初のオープン相手。そのうえに出遅れもあって前半はまったく競馬ができなかった。それでもラスト3F36.3秒の末脚で差を詰めての8着は次に繋がる一戦だった。その後はここを目標に18日、22日、そして最終追い切り日の25日と順調に追い切りを消化。25日はポリトラックに入り単走。4Fから飛ばしぎみの内容だったが、ラスト1F重心が沈んだ絶好の走りで4F52.2-3F38.0-1F12.2秒をマーク。これで前走多少余裕があった馬体がキッチリ絞れてくるはず。1400戦の実績は乏しいが、以前よりズブさを増していること、スタート下手を考えるとむしろ好都合の距離。折り合いをつけ、直線勝負の策に徹すればこの相手でも切れ味で十分に台頭可。
◆日曜東京10R・節分S
・ムクドク
中山競馬はパスしてリフレッシュ放牧、年明けに帰厩してから急ピッチに乗り込まれている。今週はポリトラックで69.6-39.8秒、単走でも最後まで集中力を切らさず、鋭い脚さばきを披露。パンパンに張った体に久々感はまったくなく、文句なしの仕上がりを見せている。馬群の内々で動くに動けず、結局最後方まで下がってしまった前走は参考外。本来は先行抜け出しタイプ、開幕週の馬場は大歓迎で改めて狙いたい。
◆日曜東京9R・立春賞
・セイウンジャガーズ
前走の1000万下。直前の調教がポリで69.6秒と控えて馬体が絞りきれず。さらにスタートで出遅れたうえ展開も向かずまったく自分のレースができないで参考外。今回の直前の追い切りは5Fから500万下のマシラを4馬身ほど追走して65.0-上がり36.3秒と攻め強化。それでも最後まで集中力が途切れることなく抜群の手ごたえで一蹴。トップハンデの58キロが楽とはいえないが、準オープンで57キロを背負って好走の実績。不安は皆無。
◆土曜東京10R・クロッカスS
・ビウイッチアス
前走は後方から直線で大外に持ち出すロス。それで半馬身、クビ差の3着なら好内容。ゴール前の脚が目立っていたし、多少脚を余した感。オープンでも能力は見劣らない。夏の新潟で好走したことから左回りはまったく不安ないし、前走時のレースぶりなら、直線の長い東京はベスト条件と思える。稽古駆けとはいえ、この中間は好調数の連発。馬体減りなく絶好のデキだけに、好レースを期待できる。
◆土曜東京12R・4歳上1000万下
・エアイグアス
5か月半ぶりとなった前走の中山戦でも、しぶとく逃げ粘って危なげなく2着。スパッと切れる脚こそないものの、後続につつかれる展開になれば、素晴らしい粘り腰を発揮する。1週前の追い切りでは、AJCC杯に出走したネヴァブションと併せて、脚いろ優勢に併入。直前は息を整える程度だったが、久々好走の反動など微塵もなく、この馬本来の動きを取り戻している。東京のマイル戦なら、すんなりと先手がとれることは間違いなく、平場のメンバー相手ならチャンス十分といえるだろう。