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ラジオNIKKEI杯優勝馬の次走

  • 2013年02月26日(火) 12時00分
 今週の弥生賞にはエピファネイアやコディーノといった注目馬が出走し、いよいよ春クラシックのムードが盛り上がってくる。

 特にエピファネイアは、大物を輩出するイメージの強いラジオNIKKEI杯の優勝馬だけに、期待している人も多いはずだ。

 そこで今回書いてみたいのが、「ラジオNIKKEI杯(ラジオたんぱ杯)2歳S優勝馬の次走」についてである。

 昔は牝馬重賞だったラジオたんぱ杯3歳S(当時)が牡馬の重賞・2000mになったのは91年のこと。そこからアドマイヤベガ(99年クラシック世代)までは、ほとんどの馬が3歳緒戦で1着ないし2着していた。唯一の例外はマル外のロードアックスで、NHKマイルCまでレース間隔が開き9着と敗れたが、いまとはマル外の出走条件が違うので、現在とは別物という扱いでいいだろう。

 流れが変わったのは2000年にラガーレグルスが共同通信杯で2番人気7着と大敗してからである。ミレニアムを境に、ラジオ「NIKKEI杯2歳Sの次走」は極端なことになっている。

 ラガーレグルスも含め13頭の該当馬のうち、3歳緒戦を優勝したのが5頭。そして、優勝馬たちの次に好結果だったのがサクラメガワンダーの4着。残り7頭は掲示板を外している。掲示板を外した中にはメガスターダム(きさらぎ賞)、ザッツザプレンティ(弥生賞)、ダノンバラード(共同通信杯)、アダムスピーク(弥生賞)と4頭の1番人気馬も含まれている。

 13頭の着順を小さい順に書くと、1,1,1,1,1,4,6,7,8,8,9,9,14となる。

 成績に疵の無い、あるいは小さいラジオNIKKEI杯優勝馬は次走勝っている傾向が強いのでエピファネイアの「ピン」に賭けるほうが無難なような気もするが、穴党がこれを頼りに「パー」の方に賭ける手もある。または、こういう原稿を書いたときの「あるある」で、アドマイヤベガ(弥生賞2着)以来の惜敗馬になってしまうのか……。ここの判断が予想の入り口となろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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