(前半のつづき)
的場騎手「あの子、上手いね」
続いては第4レースに騎乗。スタートを決めて、馬なりで後方待機の位置取り。向正面まではジッと馬の後ろで我慢して、3コーナー手前から気合を付けて進出し、直線は大外からジワジワ伸びて4着を確保。騎乗したシンフォニーヒルズにとっては久しぶりの掲示板で、上々の内容だったと言えるのではないだろうか。(
→4Rのレース結果)
▲2戦目、シンフォニーヒルズで4着、馬にとっては約1年ぶりの掲示板(撮影:武田明彦)
シンフォニーヒルズを管理する河津裕昭調教師は、
「少し乗り難しいところのある馬ですが、上手にコントロールしてくれました。コーナーをきっちりと回っていたし、直線で『外に出して欲しい』と思ったところで外に出してくれた。いいセンスをしていますね」 と、これまたお褒めの言葉。藤田騎手本人も、
「届かなかったけれど、差してくることが出来て少しだけ自信になりました」 とコメント。2戦を終えて、レースに慣れて来た姿が伺える。
続く第5レースでは、初めて馬券に絡む活躍を見せた。騎乗したのは4番人気ミスターナインワン。以前浦和で女性騎手として活躍した牛房由美子さんの父、牛房榮吉調教師の管理馬で、この5戦はすべて掲示板に載り、前走2着と健闘していた馬だ。
ゲートが開くとトップスタートを決め、馬なりで中団の位置取り。3コーナーから馬群の間をジワジワと進み、直線は外に出して豪快に伸びた。大接戦となったゴール前、アタマ差で2着だったものの、的場文男騎手との2着争いをハナ差で制した。(
→5Rのレース結果)
▲3戦目、4番人気ミスターナインワンで2着に食い込む(撮影:武田明彦)
「すごく手応えがよかったので、直線は『勝てる!』と思いました。ゴールした時は勝っているかわからなかったけれど、結局2着だったので勝ちたかったです」 と悔しそう。しかし、ハナ差で藤田騎手との叩き合いに敗れた、大井の帝王・的場文男騎手は、