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斤量減組の選び方がポイント

  • 2008年07月21日(月) 23時50分
 函館記念というと一時期は「巴賞の上位馬を切り、買い馬を買う」という方針で穴馬券が取れたものだが、05、06年のエリモハリアーによってその傾向も崩されてしまった。

 そこで基本に立ち返って函館記念の過去10年を振り返ってみよう。

 過去10年というとすべてハンデ戦になるので、前走斤量からの変動を見てみると、

増減無し 4-2-1-21/28
勝率14.3% 連対率21.4%
単回収率81% 複回収率63%

今回増 0-2-1-13/16
勝率0.0% 連対率12.5%
単回収率0% 複回収率36%

今回減 6-6-8-81/101
勝率5.9% 連対率11.9%
単回収率157% 複回収率112%

 ということで、斤量減組を狙わないことにははじまらない。

 ただ、この組は連対率が示す通り、ハイリスクハイリターン。ある程度効率の良い選り分け方が必要だ。

 結論を言うと、「オープン実績(重賞でなくてもいい)があって斤量減」というパターンが良いのではないだろうか。エリモハリアーもそうだが、巴賞勝ちから1年おいての好走となったヒマラヤンブルー、万馬券決着となった2001年の1、2着馬などがすべてこれにあてはまる。単に斤量が軽いというのではなく、ある程度力の裏づけがないといけない。

 斤量以外では、距離適性に目を配りたい。

 過去10年を振り返ると前走2200m以上のレースに使われていた馬は[0-0-1-9]で、前走2000m組も[2-0-0-13]。2001年以降は人気サイドの3頭が飛んだのを含め、好走馬が出ていない。

 小回りかつそれなりの頭数が揃うということで、立ち回りのうまさも要求されるのが函館記念。距離適性が長めの馬にはどっしり構えるタイプも多いので、その点で相性が悪いのではと想像する。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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