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3歳馬が主役のクイーンS

  • 2008年08月11日(月) 23時50分
 クイーンSは、特別登録した17頭のうち、約半数の8頭が3歳馬。桜花賞馬レジネッタ、白毛ユキチャンなど、実力から話題性まで3歳勢が中心のレースとなりそうだ。

 そこで、今回は牝馬重賞における3歳馬について考えてみた。

 過去10年、3歳馬の出られる古牝馬重賞はのべ51レース行われてきた。

 年齢別の成績は以下の通り。

※年齢、勝率、連対率、単回収値、複回収値の順
3歳、6.1%、13.7%、83、75
4歳、10.6%、18.7%、73、72
5歳、5.6%、13.4%、86、68
6歳、1.5%、3.1%、6、65

 この他に7歳以上(3着以内なし)もいるので、それを含めると3歳馬の成績は全馬平均とほぼ同じ。特別に買いとか消しとかいう話にはならない。

 ただ、3歳以上という競走条件であっても、3歳馬が出走していないケースもある。それを加味するとどうだろうか……これについては、大きな変化はない。スペースを消費するだけなので、省略させていただく。

 これだけだと3歳馬はあまりぱっとしないように見えるが、時期的には3歳勢がまだ「買い」と考える手はある。

3歳・春、1-0-1-1/3
勝率33.3%、連対率33.3%
回収率単650%、複 276%
3歳・夏、1-2-3-15/21
勝率4.8%、連対率14.3%
回収率単167%、複107%
3歳・秋、6-8-5-88/107
勝率5.6%、連対率13.1%
回収率単51%、複64%

 昨年のイクスキューズ、2003年のオースミハルカのように、「いい馬券」になるのは早い時期。今年は古馬が手薄でもあるのでなおさらだ。

 ただ、過去の例を見ると3歳で人気に推された場合はその人気に応えきれておらず、6〜10番人気で妙味がある印象。レジネッタ以外の馬券対象馬も吟味したいところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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