スマートフォン版へ

本命党におすすめのひまわり賞

  • 2008年08月25日(月) 23時51分
 通常、本コラムはその週の重賞にちなんだ話をしており、またどちらかというと穴予想寄りの発想で書いている。

 しかし今週はちょっと趣向を変えてみたい。夏競馬は他の季節にない番組も組まれているが、今回のテーマはそんなレースのうちのひとつ、「ひまわり賞」だ。しかも必然的に、本命予想をすることになる。

 というのも、ひまわり賞の過去10年を振り返ると、1番人気馬が[8-2-0-0]と圧倒的な成績を収めているのである。限られた頭数の中で競っているのだから、当然といえば当然のことだ。

 これを買う側の立場から見ると、点数が増えがちな3連単をシンプルに買えるということでもあり、利用価値がある。

 これらの1番人気馬を振り返ってみると、新馬戦(折り返し含む)を勝ってきた馬が4頭、未勝利戦でデビューしてそこを勝ってきた馬が1頭、フェニックス賞など九州産限定でないオープン特別を使われてきた馬が5頭となっている。

 今年はオープンを使ってきた馬がいないので前走で新馬・未勝利を勝ってきた5頭だけを振り返ると、唯一2着止まりだったダンツタイムリーは、5頭の中で優勝時の着差がいちばん小さかった(クビ差。他の4頭は0.4秒以上)。今年も前走着差が小さい馬が1番人気になるようなら2着付けまでにするという選択肢はある。ただ、当時負かされた相手は佐賀のコウセイロマンであり、今年はカク地馬がいないので、「1番人気を黙って1着付け」ということでいいようにも思える。

 続いて2着以下だが、不思議と1、2、3番人気での決着になったことはない。一方で、7番人気以下が絡んだことも昨年のファーマウォラトしかない。同時に、新馬・未勝利で馬券に絡んだことがないのにひまわり賞で3着以内した馬もファーマウォラトしかいない。

 今回の登録馬16頭のうち、11頭は馬券に絡んだことがない。残りは5頭。1頭は1番人気になるし、1、2、3番人気という組み合わせは買わなくていいので、3連単は最大でも11点にまとまる。

 3連単導入後、いちばん配当が安かった2005年が1→3→6番人気で5110円。くどいようだが人気3頭の組み合わせは買わない前提なので、1番人気が2着止まりという押さえ馬券まで手を回す余裕があるのではないかと思う。

毎週、2歳馬を格付け!丹下日出夫の「番付」がnetkeibaで復活!

参加無料!商品総額50万円!netkeibaPOG大会「POGダービー」が開幕!

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング