今年の京成杯AHには35頭の登録があり、しかもこの原稿を書いている時点ではハンデも出ていないのでなかなか難しい面はあるが、例年の傾向を整理してみたい。
過去10年のうち中山で行われた9回を見ると、1番人気[3-0-3-3]、2番人気[2-1-1-5]と、ぱっと見た限りでは人気馬が強いというわけではない。
しかし、この1、2番人気、単勝回収率はそれぞれ102、112%とプラスなのである。つまり、1回あたりの配当がそれなりにあったということになる。
対象レースにおいて単勝1倍台という馬は99年のブラックホーク(1.8倍、ちなみに3着)しかおらず、いわゆる一本かぶりの人気馬というのは発生しにくい。しかし、そんな人気馬が結果オーライである頻度もそれなりにあるというわけで、丸っきりの穴狙いに走る必要はないのだろう。
一方、レースのイメージについては、変えておかねばならないことがある。
開幕週で高速決着も多いレースだけに、「馬場がいい→前残り→しかも中山のマイル→内枠すごい有利」というイメージになりがちだが、実際にはそこまでの偏りはない。
確かに、一昨年のステキシンスケクンのように、逃げ切り劇はある。ただし、対象レースで逃げた馬は[2-2-1-7]。ステキシンスケクンを除く8回では複勝回収率108%で、これはレースで実際に逃げた馬の回収率としては、平凡なものである。
内枠有利については傾向と呼べるほどのものはなく、外からも勝ち馬は出ているし、10番枠あたりまではすべて同様と考えたほうがよい。
あまり知られていないが機能しそうな傾向としては、叩き2戦目の馬が強いというものがある。[5-5-1-11]と連対率は45.5%にも及ぶ。この時期は「休み明けの実力馬」と「順調に使われてきた馬」のどちらを取るか悩むところだが、その中間にあたる馬が良いと言えそうだ。
毎週、2歳馬を格付け!丹下日出夫の「番付」がnetkeibaで復活! 参加無料!商品総額50万円!netkeibaPOG大会「POGダービー」が開幕!