神戸新聞杯の行われる阪神芝2400mは設定されてから先週までにまだ22回しかレースの行われていないコースである。
それだけに、データから結論を見出すのは難しいのだが、既に行われたレースから一定の傾向を見出すことができる。
まず第一に、基本的には堅いコースであるということだ。全馬を平均買いした場合の回収率は単勝51%・複勝67%と低めになっている。
1番人気が強いというわけでもないのだが、1〜4番人気、あるいは単勝7倍未満といったゾーン全体が堅調という感じで、いきなり大穴方面には手を出しづらい。好配当を模索するにしても4番人気、単勝7倍といったあたりを起点にするほうがよいように思われる。
そのようになる背景には、人気サイドの差し馬が届いてしまうということがある。
単勝7倍未満の馬はこれまでのべ62頭出走していてその平均連対率は41.9%なのだが、脚質別では差しが43.5%、追込が46.2%となっている。
「人気サイドの馬が差しに回って差し遅れる・差しそびれる」というのは穴馬券が発生する基本パターンだけに、それが起きにくいというのは穴党にとってつらいところだ。
阪神芝2400mでも、下級条件だったり頭数が手ごろだったりすると超のつくスローから前残りといったことがあるのだが、上位クラスで頭数が揃うとそれなりのペースになり、差しが届いてしまう。広々とした外回りコースが地力のある差し馬にとって追い風になるわけである。
外回りコースの特性は、前走コース別成績にも現れている。前走で東京競馬場や京都芝2400m外回りを走っていた馬は、ここで変わり身が起きにくいので人気通り=低回収率になりやすい(京都外回りでも2200mはここへ来ての紛れがある)。狙うとしたら、「地力はあるのだが前走小回りコースで差し遅れた不器用な馬」といったタイプがよいのではないだろうか。
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