穴党としてはあまり意気上がらぬ話だが、エリザベス女王杯は堅く決まる可能性の高いレースである。
正確に言うと、エリザベス女王杯とその前哨戦である府中牝馬Sの両方が「堅い重賞」だ。その点については色々な媒体に書いてきているのだが、ここならスペースがあるので、下の表組をじっくり見ていただこう。
マーメイドS(ハンデ)
単 368・複 168
中山牝馬S
単 75・複 87
福島牝馬S
単 65・複 80
ヴィクトリアM
単 143・複 78
マーメイドS(別定)
単 44・複 77
クイーンS
単 86・複 75
阪神牝馬S
単 64・複 73
愛知杯
単 83・複 73
京都牝馬S
単 51・複 65
エリザベス女王杯
単 38・複 52
府中牝馬S
単 35・複 43
これは、98年以降の古牝馬重賞について、全馬を均等買いした場合の単複回収率(左が単、右が複)を算出し、複勝回収率順にソートしたものである。つまり、上に行くほど「荒れている重賞」ということになる。
府中牝馬S→エリザベス女王杯という流れは単勝で見ても複勝で見ても「荒れない重賞1位→2位」というもの。牝馬はトップクラスの層が薄いだけに、広いコースで別定戦や定量戦をやるとこのようになる。
エリザベス女王杯の場合、連対枠2つは5番人気以内の馬が占めることが多いので、5頭からさらに絞り込むことがポイントになるだろう。
分かりやすいところでは、連対率ベースでは3歳より4歳、4歳より5歳のほうが信頼度が高いという結果が出ているが、差は大きくないのでそれだけでは決められないところ。さらに「1番人気がちょいちょい飛ぶわりに2番人気が堅調」というようなものもあるが、そこに科学的根拠があるかどうかは微妙。5頭から先にはけっこう悩まされそうだ。
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