阪神JFは、新コースに改修されてから既に2回行われている。
一昨年は前半が46.3秒で後半が46.8秒、レース中の最速ラップは2F目で10.7秒。
昨年は前半が46.2秒で後半が47.6秒、最速ラップはやはり2F目で10.6秒。
ともに一般のレースだったら珍しいものではなく、昨年がちょっとしたハイペースと解釈されるくらいなのだが、阪神マイルの2歳戦としては、実はこのタイプの競走は例外的存在だ。
中距離戦を中心にスローのレースが増えている最近の2歳戦だが、直線が長いコースのマイル戦(阪神、新潟、東京)でも似たような傾向が見られる。
阪神芝1600mについて言うと、10/4、レッドボルサリーノが勝った新馬は前半50.4秒に対し後半48.8秒。これだけだと単に全体的に時計がかかっているように見えるが、実は3〜5F目が13.1-13.7-14.0秒と流れており、14.0秒が後半に算入されるがゆえの結果である。ちなみに上がりは11.8-11.4-11.6秒だった。
これは極端な例としても、後半の方が速いレースは多いし最速ラップが7F目(後ろから2F目)になることも多い。
新潟もダノンカモンが勝った新馬を筆頭に似た傾向にあり、東京は10月開催こそ平均ペースが多かったものの、11月に入ってサトノエクスプレスが勝った新馬など、上がりだけで決着するレースが出始めた。
阪神JFで気をつけなくてはならないのが、スロー寄りで流れたり上がりだけで決まるような競馬を勝ち上がってきた馬が、いきなり違う趣旨のレースに放り込まれる可能性があるということである。
過去2年黄菊賞組が勝っているようにスタミナに余裕があるタイプや、同じマイルでもピリっとした流れのレースを勝ち抜いてきた馬を重視すべきだろう。
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