中山の芝中距離(1800〜2200m)で行われるGII、GIIIのうち、牝馬限定戦を除いたものは過去10年に82レース行われている。
この条件は、独特の巧者を生みやすいように思う。
一番有名なのはバランスオブゲームで、GIIばかり5回出走して4勝・2着1回のパーフェクト連対であった。
アメリカンボスもGIIばかり5回出走し、2、1、1、6、3着とかなり安定していた。ローエングリンもGIIばかり4回出走で6、1、3、1着である。
このタイプの面白いところは馬券上の妙味が長持ちするところで、先述した5連対が4、4、4、6、4番人気でのものだったバランスオブゲームはこちらの面でも究極。アメリカンボスも5走はそれぞれ4、2、2、4、5番人気だったし、ローエングリンが最後に勝った中山記念は6番人気。配当的妙味も伴うわけで、言うことなしだ。
ただ今回の中山記念は、巧者タイプが多すぎて選択に困るところがある。
まずはアドマイヤフジ。中山金杯を2勝と、セントライト記念4着。その4着も、後方から1頭だけ敢然と追い込んでのもので悪くない内容だった。
2頭目はカンパニー。中山記念ばかり3回出走して2、4、1着。その3回がともに2番人気だから配当的妙味はついてこないが、中山記念への適性は間違いない。
3頭目はエアシェイディ。中山の中距離重賞は10回走って[1-4-1-4]と見た目それほどではないが、着外の4回が4、5、5、6着。常にきわどいところにはきている。
選択肢が3つもある段階で話がぼやけてしまっているが、仮にあなたが3頭以外にでいい穴馬を軸として考えている場合、3連複のフォーメーションで「軸馬→この3頭→この3頭を含めた相手馬」といった買い目の組み方ができる。いずれにせよ、この条件に対する適性というのは強気意識したほうがいい要素だ。
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