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早い時期の重賞連対馬、その次走は?

  • 2009年03月03日(火) 11時50分
 弥生賞はかなりの好メンバーとなった。前走重賞勝ち馬が4頭に2着馬が2頭である。

 そこで今回は、過去10年における2歳〜3歳初期重賞の連対馬がその次走でどんな成績をあげてきたかということを調べていきたい。

 まず朝日杯。98〜07年に優勝した馬の次走は[1-1-3-5]。そのうち弥生賞に進んだのは3頭で1、3、3着と堅調だが、全体的には物足りない。アドマイヤコジーンやメジロペイリーのように復帰に時間のかかる馬がいたとしても、いまひとつ走っていないという印象だ。

 朝日杯2着馬の次走は[1-3-1-3]。他にタガノテイオーが故障、レジェンドハンターが地元戦に出走し1着となっている。ちなみに着外3回は4、5、5着なので、朝日杯優勝馬よりむしろちょっと良い印象だ。

 ラジオNIKKEI杯優勝馬は[3-1-0-6]。アグネスタキオンのように傑出した馬もいるが、こちらもイメージほど強くはないという印象がする。

 京成杯1着馬は[1-3-1-6]。同着があったため11頭となる。地味な印象がある重賞だが、ここまで挙げたレースとさほど差はない。

 京成杯2着馬は[1-1-1-6]。好走例は04年以前に集中しており、ここ最近は苦戦が続いている。

 シンザン記念優勝馬は[4-1-0-5]。当たりとハズレがはっきりしている。ペールギュントを除くと次走で人気になった馬はその人気に応えており、人気にならなかった馬はその予想通り凡走しているという傾向にある。

 こうして実際の結果を振り返ってみると、印象と実際の間には多少の乖離があるようにも思える。この結果と今週の人気を照らしてみれば、効率のよい馬券が組み立てられるのではないだろうか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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