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函館2歳Sで他場組を狙うべきか!?

  • 2009年08月03日(月) 23時59分
 函館2歳Sの登録馬は17頭だったが、そのうち4頭が福島デビュー馬、1頭が道営からの転入馬である。

 そのうちロジディオンは新馬の勝ちっぷりが良かったことと、いま流行りの「ロジ」ブランドだけに、けっこう人気になるかもしれない。

 そこで、今回は函館2歳Sの他場転戦組について調べてみた。

 函館と札幌の開催順が入れ替わった97年以降で見ると、他場からの転戦組は[0-1-2-10]。勝率・連対率は函館組と比べる余地もない。

 ただ、一方で面白い面もある。馬券に絡んだ3頭は5、6、8番人気。それゆえ、複勝回収率で見ると96%となっており、悪くはない数値だ。

 この3頭は、人気にならなかっただけあって臨戦過程も「いかにも良い」というものではない。6番人気2着した02年のトーホウアスカは、一般的には苦戦することの多いダートの新馬を勝ち上がってきた組で、かつ現在はない「折り返しの新馬」勝ち馬だった。

 06年8番人気3着のシャルトリューズは重馬場の新馬を辛勝、昨年5番人気3着のアイアンデュークは新馬が8番人気。反面、他場組では最高人気の函館2歳S・4番人気に推された2頭は掲示板にも載っていない。

 これでいくと、ロジディオンのような「良く見える他場組」は敢えて嫌ってみるという手もあるように感じられなくもない。その場合は、2戦目で勝ち上がって今回もより人気薄であろうインテグラルヘッドの方を複穴で狙うということになるだろうか。

 参考までに、他場組の残り1頭になる道営からの転入馬・シシノテイオー用に豆知識を。

 前走がラベンダー賞でない転入緒戦馬というのは、03年に出走したルナルナに続き2頭目。同馬はフレッシュチャレンジ競走を大差勝ちしての転入だったが、函館2歳Sでは11番人気12着だった。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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